2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
クラシックも誕生当時はニューウェーブだったはずだ。スタンダードも登場当時はエポックメイカーだったはずだ。かといって、現在のニューウェーブやエポックメイカーが、いずれクラシックに、スタンダードになるとは限らないところが難しい。
ミームは確かに救いのひとつなのだ。けれど、たとえばいわゆる宗教が信仰対象の存在を大前提に成立しているように、ミームが情報の伝播を大前提に成立する以上、情報の伝播が疑わしくなった時ミームは救いになり得ない。情報伝播の機会を失った者や、その者…
泣いてくれといわんばかりのバラッドを聴いて泣いているうちは、まだ若いってことだ。齢を食らってしまうと、記憶に刺さるひと節であれば、明るい歌でも騒がしい歌でも泣けてくる。
かつて賢者は言ったという「若い男性はまず結婚しなさい」と。それに倣って言おう、思慮深き男性はみな父親になれ、と。そうすればさまざまなことがわかるだろう。独りで考えていても到達できない多くのこと、たとえば自身の最も奥深くにあるなにかにも、父…
愛情と年金は、与えない(払わない)者は受け取れないという点では少し似ている。大きく違うのは、愛情の場合は受け取るのが先で、年金の場合は払うのが先になるところだ。
すべて変化は時間軸において不可逆のものだから、 A)あらゆる行動は慎重に。 B)どんなことであれやった者勝ち。 C)いずれ変化は必ず起こる。だから放っとけ。
禁煙なんていつでもできるんだ。そんなことをわざわざやるなんて馬鹿げてると思わないか? どうせやるなら、今しかできないことや、なかなかできないことに労力を割いた方がいいに決まっている。たとえば、そう、腹の底から笑うとか、全力を尽くして誰かを愛…
猫が寝込んで犬が射抜いて馬が生まれて牛が失われて鷹がたかって虎が捕られて猿が去る驢馬の老婆雉の記事鰈の加齢獅子の四肢河馬のカバー悪魔は飽くまでも神に噛みつき仏はほどけて鬼のおにぎりお煮染めお兄さんお人形お肉オニオニオニ大賑わいの春の宵に鼻…
♪もっこり〜の日〜 スッキリ〜の日〜 うっかり〜の日〜 ぽっこり〜の日〜 な〜んだ〜か毎日冷や汗〜の日〜 ちょーヤバイっしゅ♪
ひとは自分にとって嬉しいことは他者にとっても嬉しいことだと考え、また自分にとって厭なことは他者にも厭なことだと考える生き物だ。だから他者の好意をよく観察すればそのひとの望むことが、攻撃をよく観察すれば弱点がわかる。まあわかったからといって…
思いつきだけでひとを納得させることはできないし、計算だけでひとを振り向かせることはできない。その両者が偶さか揃い、その上に運が加わった時だけ成功という報酬は得られる。
欲望の限界は外的な事情には因らず、自身の事情に因ってのみ定まる。そしてそれは動機の弱化や諦観でなく、むしろ実現した欲望を受け入れきれなくなることで顕在化する。
確かな動機さえ設定できれば、大概のことはなんとか実現可能になるものだ。逆にいえば、実現できないことの多くには、確かな動機がない。それは多分に感謝していい因果関係といえる。
若いうちには、死は終わりだと捉え、その向こう側は否定したがるようだ。齢を取ると、死は過程のひとつであると捉え、その向こう側を信じたくなるようだ。それはおそらく、得たものと失ったものの量の差に起因するのだろう。
猫は自身の存在意義を他者に委託したりしない。それが猫の魅力なんだ。
愛らしくあれと造られた命なきものが、命のないまま愛らしさを振りまき続ける姿には、切なさを感じてしまう。そしてそれが時を経て朽ちてゆきながら、なお愛らしさのみを命題にし続ける姿を見ると、それを造った者への憎しみすら感じてしまう。 いっそ命を得…
「いい齢をして」と言われないようになる方法が、少なくともふたつあるんだ。ひとつは、「いい齢をして」と言われるような行動を採らないようにすること。もうひとつは、とことんやり続けて諦められること。どっちもダメな感じなのは同じだけれど、少なくと…
苦手で面倒なことはしなくていいよ。だいたい世の中のことどもなんて、ほとんどにそれを得意とするひとがいるもんだ。なのにわざわざ、苦手で面倒なことをする必要はないさ。得意なひとにやってもらえばいいんだ。で自分は自分で、自分にとって得意なことを…
とりあえず自身のキャラクターデータを含む重要な部分についてはクラウド化しておこうよ。>アナライザー
考えてみりゃ木材ってのは木の死骸だよな。木造建築なんていうとカッコいいけれども、それって木の死骸に囲まれて暮らしてるってことだ。鉄筋コンクリート? 鉄筋はとにかくとして、コンクリートの材料はいわゆるセメントと砂利、セメントの原料は石灰岩で、…
弱いイヌは確かによく吠えるが、吠えないイヌが必ず強いイヌかというとそうでもないし、よく吠えるイヌが必ず弱いイヌかというとそうでもない。要するに、吠えるか否かだけじゃ情報が足りな過ぎるってことだね。そして大概の明快な基準は、同様の不完全さを…
借金も財産のうちというなら、敵も財産のうちに勘定してほしいんだが。ああもちろん非課税対象という線で頼む。
神の前に跪けば楽になることはわかっているんだ。問題は、そのあとに人間としてなにを成し得るかなんだ。なにがいったい残るかなんだ。
母親の子への愛情は自己愛のバリアントのひとつで、父親のそれは責任感のバリアントのひとつなのではあるまいか。
女性はそもそも機微とは無縁の存在なのだ。もし機微などを解するようであったら、とてもじゃないが妊娠・出産・育児なんて大業は果たせないだろう。もちろん例外もあるがね。そう、何事にも例外はあるんだがね。
人格が内的に自然発生するものではなく情報や関係性によって構築され認知されるものである以上、コミュニケーションを軽視する者が軽んじられるのは仕方のない結果だ。もちろん、それとコミュニケーションの巧拙とは関係ない。当人がコミュニケーションをど…
親を越える痛痒を感じつつ子を愛でている。いずれこの子にも同じ痛痒を味わわせるのだろうと思いながら。己が親と同じ絶望を感じるのだろうと思いながら。
人間ってものは、まず大概自分には甘く、他者には厳しいものだ。しばしば世間で“自分に厳しい”と評されるひとも、皮一枚剥けば「自分に厳しくする自分を認識することによって自分を維持している」という仕組みに基づいて行動しているだけで、つまりは自分の…
ハードボイルドってのは、スタイルのことじゃない。かといって、メンタルなものでもない。強いていうならそれは宿命、逃げ出せない檻みたいなものだ。心もからだもそこに囚われて自由になることがない、そんな状態のことだ。
獲らぬ狸のカラ残業