かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

#2353

語り合いたい相手と語り合うことができる。それがどれほどの幸福であるかを知らない、あるいは忘れた者にはなりたくない。

#2352

おのれの弱さを認めそれとの共存をはかることは、強さ以外のなにものでもない。

#2351

世の中には、殴られずともその痛みを想像できる者と、殴られたのにその痛みを忘れてしまう者がいる。ひとを傷つけることをおそれる者と、ひとが傷つくことを知らない者がいる。ひとを愛し愛されることの喜びを知る者と、そもそも愛の意義やすがたを知らない…

#2350

「現実を見ろ」と言う人が見ている現実とは主観により意義の変わる状態のひとつに過ぎず、言われる側が実感しているものとなんら違いのない幻に過ぎない。

#2349

たいがいのことは、待っていればどうにかなる。最悪の場合でも、自分の寿命が尽きれば自分にとっては解決だ。ただし、それでよしとするかどうかはまた別の話。

#2348

可能な限り何でもおもしろがること。可能な限り何にでも腹を立てること。どちらを選ぶかは、あなた次第。

#2347

誰にも何処にも運不運はある。だがそれは満遍なく回るものではない。まず運に近づく行動をしたか否かにより回数が変わり、それを運と認識したかどうかでも回数が変わる。ツイている者とツイていない者の間には、だから、結果的にかなりの差がついてくる。

#2346

やる気なんかあってもなくてもかまわん。やるに際してはらった努力も別にどうでもよい。必要なのはやったという事実、実績だ。

#2345

もしあなたが自身の幸福を願っているなら、まず幸福について考えることだ。あなた自身が幸福かどうかはあなた自身にしか決められないし、そのためにはなにが幸福であるかの基準が必要となり、その基準はあなた自身が幸福について考えない限り定められない。…

#2344

解答は常に目前にある。気づかないのはそれが解答だと思わないからだ。なぜそれを解答と思わないのか、その問いと解答を見出した者だけが賢者への道の入り口に立てる。

#2343

昔は言ったもんさぁ「嘘ツキは泥棒のはじまり」ってね。 今はちょっと違うぜ「嘘ツキは泥棒の成れの果て」だ。

#2342

大声を出さなければならないほど後ろめたい時には虚勢を張っていないでさっさと退いた方がいいぞ。

#2341

数字はいつだって正直だ。しかしそれを扱う人間はしばしば不正直だ。

#2340

誰にだってどうにもならない、どうしようもないことはあるし、その責が当人にあるかどうかは一様ではない。ただそれと幸不幸はまた別の話だし、そして幸不幸の責はたいがい当人にある。

#2339

今夜の寝床がないことなんか気にするな。この世界にやるべきことがまだ残っているうちは、寝床ぐらいなくたってくたばりゃしない。

#2338

信じたいと思う者がまず疑っているということは疑いもなく信じられる。

#2337

正当性を主張するのに比較は不要。なにかと比べなければならない時点で、その件の正当性は疑わしい。

#2336

文句を言う口を動かす暇があったら手を動かせ、手の使うのが厭なら頭を使え。とにかく誰かに預けるのではなく自分でまずはやってみろ。

#2335

誰かのつらさは自分のつらさの慰めにはならないし、しようとすること自体が自分のつらさを増やす。もし誰かのつらさが自分のつらさの慰めになると考えているなら、そして慰みを実感できるなら、それはより深い対策が必要な状態に陥っていることの証だ。

#2334

みんな、たのしくしていればいいんだよ。それだけなんだ。だからたのしさをきちんと知るってことが、まず大事なんだよ。

#2333

世の中にやってやれないことはないが、その出来映えは実力に左右されるものだよ。

#2332

選択肢のひとつとして「なにもしない」を確保しておけるようになれば、その事象に対する経験は熟しつつあると考えてよいだろう。

#2331

ろくでもないことを考えている暇があったら、くだらないことでも考えろ。

#2330

欲望を達成することも重要な修行のひとつだ。欲望を否定するだけでは欲望を理解することはできないし、それは人間を理解できないことに等しい。

#2329

正義と最終兵器はそこそこ似ている。どちらも役に立つのはその効能を信じている間だけで、実際に行使が必要になった時には状況はとっくに手遅れとなっている。

『残念』

最近、「残念」ということばが好きだ。 多分、分水嶺は『ざんねんないきもの事典』で、ここからは世間での「残念」に対する傾向がはっきりと変わっている。 もちろんそれまでにも、主にお笑い系の芸人さんたちが、『あまり致命的な指摘にならない、でもこと…

#2328

心地よいものだけに囲まれた生活は当人の認識ひとつで実現する。同様に不快なものばかりで埋めつくされた生活も当人の認識ひとつで出来する。

#2327

豊穣とは内側にあってそのもち主にしかわからないもので、外部のなにものかが与え得るものでも測り得るものでもない。

#2326

笑える時は笑っておけ。泣ける時には泣いておけ。