かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

#3459

どんなことでも始めるのに遅いということはないが、場合によっちゃ間に合わないこともあることは知っておいた方がいい。

#3458

学ぶってことは自分の裡へ残すってことだ。残らなかったら学びにならない。

#3457

きらいなものを数え始めたら相当に疲れてるってことだぜ、気をつけた方がいい。

#3456

不細工は自慢になることでもないが恥じることでもない――外見上においては。

#3455

誰かを問われないまま長く生きてきたから誰であるかを忘れてしまった。

#3454

幸福が自身の信じるなにかに基づいて定義されるものであるなら、自身を信じられない者は自身の信じるなにかを信じることができず、当然ながら幸福からも見放される。

#3453

なぁに気にするな、世間にゴミは棄てるほどある。キミがゴミだったとしても、それは別段世間が変わるほどのことじゃないんだよ。ちっぽけな話さ、棄てればそれで完了だ。

#3452

知らずにやれば罪には問われないし知っていたなら罪はより重くなる。知っていたのに忘れてしまったのなら誰よりも自身が「忘れた」という愚かさに厳しく対処するべきだ。その愚かさについて自身を厳罰に処するべきだ。

#3451

自身が死にながら生きているからといって、他者を無理やりに死なせてはいけないよ。他者の生死は他者のものであって、それは当人以外が手出ししていいものではないんだ。

#3450

ひとは知るたびに違う存在へ変化する。それは知る前の自身を殺しながら次の自身へと転生し続けることであり、従ってひとは常に少しずつ死にながら生きている。

#3449

ひとのいのちを蔑ろにした罪は自身のいのちを以てしても償われることはない。ひとのいのちはそれぞれに異なり当然ひとつずつ等価ではないからだ。

#3448

理解を拒むものには理解されたくない事情があるもんだし、その事情こそ最も理解されたくないものだったりするんだよ。放っておいてやれ。励ますことも憐れむこともせず、ただ放っておいてやれ。

#3447

謙遜とは自身への評価の否定ではなく評価をもたらした者を否定することだ。

#3446

明けない夜がないのなら暮れない昼もないのだぞ。

#3445

幸いなるかな誇りをもたぬもの。其に恥の苦悶や失敗の悔悟はなく亦た成就の歓喜も克服の充実もなく至って平穏な日々が約束されるものなり。

#3444

唯一であることと必要であることとは別の話だね。そしてひとは常に各々違う唯一だ。「キミは唯一のヒトなんだ」と言われたところで、それは存在の肯定にはならないよ。

#3443

愛は語るだけにしておけ、実行しょうとしちゃいかん。さもないと愛と無縁になるぞ、語ることすらできなくなるぞ。

#3442

理解には理解のための受け皿が必要であり受け皿がないまま情報を得てもそれは単なる知識として貯蔵されるだけで大した役には立たない。

#3441

未来への希望は過去とともにあり現在を生きる者のみが得られる糧であり目的である。

#3440

過去の回顧は過去を認め過去を礎とすることを許された者のみに開かれた娯楽である。

#3439

現在の消費は現在に生きる者のみに与えられた権利であり義務である。

#3438

散る桜を美しいと感じられるのは来年もまた咲くと思っているからだ。

#3437

やることをやってから口を開くには、この世の中やるべきことが多すぎる。だから口を先に開いた方が勝つ。まあ勝ちゃいいってもんでもないがね。

#3436

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損。そして離れた山の奥には、踊り自体を知らぬ阿呆。同じ阿呆でも知らぬ阿呆がいちばん幸福。その幸福が充実を伴うかどうかはまた別の話。

#3435

仕事だかなんだか知らんが結局のところぜんぶ「ごっこ」なんだから、それを自覚して積極的に「ごっこ」をたのしむか、適当に流して余暇に好きな「ごっこ」に耽るかすればいいんだよ。妙な義務感とか使命なんぞに燃え始めたら危険域に入っちゃってるぜ。

#3434

強さを望むのは弱さのゆえではなく欲のゆえだ。

#3433

理由が要る時は疚しい時。

#3432

共有できる話題があるということは、以て最大の僥倖と認識すべきことだ。

#3431

赦すとか赦さないとかの話はしていないし、責任の在り処も問うてはいないんだ。ただ不思議なだけなんだよ、いったいどんなつもりでそんなことができるのか、してどうするのかってことがね。

#3430

解決策はただひとつ、相手の非を並べ立てて被害者の立場へ潜り込むことだけさ。その厚かましさを自身が恥じなければの話だがね。