かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

#257

つい昨日気がついたんだが、パッヘルベルのカノン(ニ長調)の有名なとこ、♪ラールラリールララルリラルリルラ♪……ってとこ、レギュラーチューニングのギターでならえらく弾きやすい音並びになってんだね。普通、ギターで弾きやすいのはイ短調やト長調で、ニ…

#256

“物”、特に人間が発明した道具の類の本質を考えることは、けっこうおもしろい。余分を削いで削いで削ぎ落として、その物が果たすべきことを考えるということだ。たとえばそれが車であれば、その本質は運ぶことにある。人力車であれ馬車であれ自動車であれ、…

#255

親から子への教育、その講義の最終章は親自身の死によって達成される。その後の子への教育は、子の子が担ってくれる。

#254

できないことが悔しいんじゃない。できると思っていた自分が存在したということが悔しいんだ、というよりは情けないんだ。

#253

半年ぶりぐらいでPS(2ですらない初期型)用ソフト『リルガミンサーガ』を立ち上げ、3の迷宮で待機し続けていたパーティのステータスを見る。見て「ああオレずいぶん面倒くさいことやろうとしてたんだな」と納得し、ちょっとだけレベル上げしてまた片づける…

#252

人間の欲望が実にしばしば否定的な視点から語られるのは、欲望を満たすことによって得られるものと、欲望を追うことによって失う(あるいは得られなくなる)もののバランスが悪いからなのだろう。欲望を追求するあまり損得が引っ繰り返っちゃったら意味がな…

#251

戯れ言なんだから考え込んだりせず楽に書けよと思うんだが、書くんだと思うとなんか気張ってしまって、結局一時間ばかりも悩んだ末すっげえくっだらねえことアップしたりしてるわけです。つか、悩んだ時ほどくっだらねえことアップする傾向アリ。そんなわけ…

#250

いろいろ信じられない気分になってきてるんだよねえ。オレがパソコンに触れ始めたのは23歳になったぐらいの頃からなんだが、当時の記憶媒体は5in2Dのファイバーケース入りフロッピィディスクが主流だったんだ。それが3.5in2Dになり、2DDになり、2HDになり、M…

ボブ・ゲルドフを通していろいろと語る

ボブ・ゲルドフというミュージシャンは、オレにとってはけっこう特別な存在だ。 なんとなくその特別さを書いておきたくなったよ。 学生時代のオレは、年齢のわりに懐古趣味的なところがあった。ファッションであれ読書であれ、流行とは離れたスタンダードと…

#249

社会のたいがいのことにはカラクリがあって、事態は辿るべき過程を経て至るべき処へ至っている。そもそも社会そのものがカラクリの集大成である以上、それは当然のことだ。ところが世間には、これに不満を覚えたり理不尽を感じたりする人があるらしい。そう…

#248

自分の仕事がどんなものか、それがなぜ仕事として成立しているのかを、簡単に短く説明することは、意外に難しい。その仕事の報酬がどのようにして現状に落ち着いているのかを説明することは、さらに難しい。それに比べたら、自分がなぜ今の仕事をしているの…

#247

たとえ話というものは一見まったく異なる複数の事象の中に共通するかたちを見つけ提示するというものだから、それができるひとはひとつの事象に複数の要素を見つけ出す能力があるということになる。ゆえにたとえ話の巧みなひとは、ひとつの事象からいくつも…

弓月光の『どろん』に出てきた丸薬が欲しいといえば欲しいんだが…

今週のお題「こんな“ひみつ道具”がほしい!」 いやそれをいっちゃったら「ひみつ」じゃないんじゃあないか?

#246

多くの男はよくいえば緻密あるいは繊細で、悪くいえばせせこましい。多くの女はよくいえば大胆あるいは豪快で、有体にいえば大雑把。よくある勘違いは、そもそも別のものである繊細と小心を同一視したり、同様にそもそも別のものである豪快といい加減を同一…

#245

賢いってのは、頭の回転が早いってばかりのことじゃない。自分の頭の回転が遅いことを知り、そのための策を事前に準備しておくってのも、素晴らしく賢いことだ。愚かってのは、たとえ頭の回転が早くても策を準備しなかったり、そもそも自分の頭の回転が遅い…

#244

遊びってのは、頭を使ってするもんだ。ただ体を動かすだけのことは、特に体を使うこと自体に意義がある場合以外、遊びとしては成立しない。おとなでもこどもでも、遊び方の下手な人はその辺を理解していないんだな。

#243

「ランタロウ、貴様オレの髪をいじるつもりだな!?」 「そうさ! 100%結う気!!」 ……困った時のランタロウ……。

#242

Eテレのこども向け番組を見ていて見つけた回文。「くどい顔がお買い得」。つか、そんなもんお買い得でも嬉しくもなんともないな。「くどい夏に繋いどく」ってのもアリか。でもいつまでも暑い夏なんかいらない。「くどい話しな、拝読」いや話は読むもんじゃな…

#241

おもしろきこともなきよをおもしろくすみなすものはこどもなりけり

#240

種明かしをしてから手品をする阿呆な手品師はいないが、自分の真意を言ってしまってから表面を取り繕う策を弄するたわけた奴は意外に多く実在する。本人はそれである種の演出や駆け引きを成立させているつもりなのだろうが、残念、ある程度以上のレベルに達…

#239

もうひと押しができない時に自身の老いを感じ、もうひと押しをしない時に自身の円熟を感じる。現象としては同じなんだけどな。締切に間に合わないって現象はな。

#238

生き物はそもそもに生きていること自体が価値になる存在だ。価値などということばを弄することさえ小賢しく思えるほど、生きていること自体が備えるものは大きい。人間もまた生き物だ。だから人間だって、生きていること自体が大切なのだ。そして同時に生き…

#237

最近、一歳二か月になる子が、身の丈の半分近い段差を降りる技術を会得した。降りる側に尻を向け、爪先からそーっと下へ降ろす、というワザだ。進むべき方向に尻を向けるという逆転の発想を、教わるのではなく自ら発見したのだ。すごいと思う。人間という生…

#236

正しい考え方というものは、九割以上の素直さとわずかなヒネクレあるいは疑義で構築される。九割以上の順接とわずかな逆接や転換といってもいい。つまり考えを進める時は、ほとんどの場面で「AだからB」「BだからC」というかたちを選び、ごくたまに「しかし…

#235

女性は、個々に程度の差こそあれほぼ全員が原理主義的な意味でのアナーキストだ。オバサン種族の傍若無人な振る舞いの数々はしばしば男たちの話題にのぼるが、あれは常識とか羞恥心の有無や強弱の問題などではなく、すべてアナーキズムの表出なのである。そ…

#234

ついこのあいだまで「ツイているかどうかは、結果が出るまでわからない」と思っていたが、最近は「いや結果が出てもわからない、なにしろ結果が出た時の価値基準が必ず正しいというものでもないからな」と思うようになってきた。では、結果が出た時でわから…

#233

本当だぞ、一部のセブン−イレブンで販売が始まったドリップコーヒーはうまい。マジうまい。専門店並みにうまい。大事なことだから三回いった。

#232

愚者の愚者たる所以は自身のキャパシティの規模に気づくことができない部分にある。たとえばひとは自身のキャパを越えたものは理解できず、当然それを記憶することもできないのだが、常人がそれを漠然と感じ賢人がそれを確実に認識しているのに対し、愚者は…

#231

知識はしばしばひとの耳目を塞ぐ。経験もまた同様。だが一方、知識がなければ見たもの聞いたものの意味や価値がわからず、経験もまた同様の側面をもつ。結局どの辺にバランスポイントを見出せばいいのかは、未だにわからない。

#230

『弘法筆を選ばず』という。大昔は「弘法すげえ」と思ったし、その後かなり長い時期は「いやそれはない、あるいは弘法の時代はまだまだだったのだろう。今や各分野ともギリギリ限界までレベルはあがっていて、最上の才能に恵まれた者が最上のツールを駆使し…