かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2022-01-01から1年間の記事一覧

#3374

たのしさは未来に担保されているので未来を信じられない者にたのしさはない。

#3373

それが自分を想定してのものでなかったとしても誰かがつくってくれた料理はおいしいものだし、それをおいしく感じるうちはひととしてまだ大丈夫な位置にいる。

#3372

過信でない自信はあり得ず自信のない自我は脆弱極まるのだから臆せず過信なさい。それで躓いたとしても自信の欠片もない一生に充実はないのだから遠慮せず過信なさい。

#3371

ひとには向き不向きというものがあって、向いていない作業に従事している時ひとは基本的に倖福にはなれないようにできている。が、それといわゆる社会的成功とはまったく関係がない。成功すればするほど倖福から離れてしまうひともいるのである。

#3370

我流を貫くのに必要なのは他者の流儀から距離を取ることだ。ただしそれは他者との関係を断つということではなく接して交わらないということで、単に自身のやり方をゴリ押しするということではない。まず他者の流儀を重んじた上でそれからの影響を断ち我流を…

#3369

いやなことを後回しにする程度ならむしろ褒めてやれ。やらないよりずっと偉い。

#3368

今の世の中、かくれんぼの初めに「私は逃げも隠れもしない!」と宣言したり、鬼ごっこの時には「私は逃げない、立ち向かう!」と鬼にくってかかったりするようなヤツが多くて困る。しかもそういうヤツに一定の支持が集まるってのもどうかしている。

#3367

知っていることが偉いわけじゃあない。それは結果に過ぎないし、その知識が必ずしも正しいものとは限らないからね。それを知ろうと思ったこと、知るために行動したことが偉いんだ。さらに一度知ったことを時に応じて更新することを怠らなければ完璧だ。

#3366

おまえは何者だと問われるたびに何者にもなれない半端者ですと答える。

#3365

組織には誰の味方でも敵でもない人間が必要だ。

#3364

努力は自体が才能の産であって、その才に恵まれなかった者に努力は実行に大変な労を要する行為となる。同様に怠惰も実は才の産であり、この才に恵まれなかった者は怠惰の実行に大変な労を要する。つまりそれは怠惰とは呼べないものになってしまうのである。

#3363

イモ野郎が扱えば最新スペックのマシンもゴミ箱未満。ツールを活かしたければそれを扱う人間の育成をしなければ駄目だ。人間に金をかけなければ駄目だ。

#3362

無難に存在することが許されない構造には無理がある。

#3361

知識は素材であり用いて初めて価値をなすものであるから蓄積のみを誇るのはあくまでも個人の趣味の範囲での行為であり公的に評価される類のものではない。

#3360

背中は斬られすぎて傷だらけだ。

#3359

抱きしめたいのは肉体というオブジェクトではなくそれを通して具体化される存在という概念だ。だから存在を特段求めない対象の肉体に抱きしめるだけの意義は備わらない。

#3358

みじめな者の最もみじめなところは自身のみじめさをしっかりと把握していないところだ。この点においてみじめさには愚かさと通じる部分がある。

#3357

別に悪意なんかないよ。善意もないがね。

#3356

何かを始めるのに遅いということはない、個人の範囲においては。だが周囲との関係をあわせて考えれば、何をするにも好機はある。そしてそれを逃せば、次はほぼない。

#3355

ひとを憎み呪う気持ちがある限りひとは幸福になれない。だがひとを憎み呪う者はそれを承知で憎み呪っている。それは自身の幸福と引き換えにでも否定したい相手がいるということを意味する。憎まれ呪われる者はそれをよく知っておいた方がよい。

#3354

その実現のために死ななければならない愛ならやめてしまいなさい。

#3353

ひとに説教はするなという説教。

#3352

その価値を認めるか否かはキミ自身の自由だ。ただし、その結論に納得してもらえるかどうかは、キミ自身について認められた価値が左右する。

#3351

誰かに一生解けない呪いをかけられるとしたら「水がおいしく飲めなくなる」ってのをかけてやりたいね。暑さや疲れから体が求める水、それをグイと飲み干すよろこびを奪うんだ。地味だがけっこうキくと思うぜ。え? それをかけたい相手? もちろんいるよ。

#3350

気に入らないことがあるうちはまだ大丈夫だ。なんでも受容するようになることの方がずっと危ない。

#3349

こどもは親に人間が必要とする大概のことを教えてくれる。ただ当のこどものつくり方だけは教えてくれない。

#3348

最近の政治家は堕落したもので、誰もが二枚舌になってしまっている。昔はそんなことはなかった。政治家といえば四枚や五枚、或いはふた桁の舌を巧みに使い分けては成果をあげていたものだよ。ところが今は二枚しかないんだ。だからひとつの舌が千切れるとそ…

#3347

物理的に日が昇っても明けない夜はあるもんだ。

#3346

そいつは悪魔よりタチが悪いヤツだぜ、なにしろ人間なんだからな。

#3345

潰せる時間があるうちは好きなように潰せばいい。その方がきっと後悔は少ない。