かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

#2206

そのひと手間がたのしい行為を趣味という。

#2205

世界を平和から遠ざけるのは無知に他ならないが、世界を平和にするのもまた無知に他ならない。

#2204

明日のメシより今夜の寝床。(20代の頃てきとーに出かけたロングツーリングで山道に迷い日没を迎えて街灯もろくにないワインディングを転倒の恐怖に怯えつつ笑えるほどゆっくり走りながら悟った人生の真理)

#2203

動きがとれなくなってからでは遅いのはわかっているが、いつ動きがとれなくなるかがわからないのがつらいところだ……どうもそれは、いきなりやってくるものらしいしな。

#2202

誰だって褒められたいもんだよ、それがどんなことでもね。だもんだから褒められるためになにかをするようになる、それで道に迷っちゃうんだ。かくて世の中は迷子だらけってわけさ。もう誰もどこへ行きたいのか、どこへ行けばよいのかわからない。

#2201

うーん……記憶力が低下しているというよりは、憶える気力とか思い出す気力が低下しているっぽいんだよね。まあ結果は同じなんだけどね。だからどっちでもいいや。

#2200

“におい”がわかるようになったら、もう同類になっちまってるってことだよ。

#2199

見捨てられたと嘆く者の多くは、自ら庇護される資格を放棄したことに気づいていない。 そういう者たちはその資格がどんなものかを知らず、ゆえに自身も気づかないうちにその資格を蹂躙している。その結果として周囲に見捨てられているだけなのだ。

#2198

知らぬ顔を決め込むのはかまわないから、俺の前を塞ぐのはやめてくれ。俺をとめたら無関係ではいられなくなるのだぜ。その時から立派な当事者なのだぜ。

#2197

なにかを激しく求めるのは、そのなにかについてよく知らないからだ。知ってしまうと激しさは維持できない。この件については逆も真であって、なにかへの激しい気持ちをもてるうちは、まだそのなにかに知らない部分が残っているということになる。

#2196

「やることがない」も「やりようがない」も「やれる機会がない」も全部「やる気がない」だけだし、そして別段やらずとも一向にかまわない、気にしない。ただ、やる気がないことを別のことばへ言い換えなければならない境遇は哀れに思う。

#2195

長じてから受け取る愛は愛について考え続けた者のみが得られる。愛を考えない者は愛の定義をもたないから、受け取ったものが愛か否かの判別ができず、もしそれが愛に相当するものであったとしてもそうとわからない。それを愛と認識できない以上、愛を得たこ…

#2194

えー昔から仕事においてはカリをつくるなと申しまして、つまりカリがあると正しい判断や選択、行動がしばしばできなくなるということなんですが、中でもよくない三つのカリは、これはもう絶対にあってはならんというもので、なにかというとつまりガッカリ・…

#2193

期待外れってのは期待した方の一方的な問題なんだから、それにより生じたあれこれは全部、期待した側で内部処理しなきゃいかん。それができないなら期待なんぞするな。

#2192

悔いたくなけりゃ振り返らないことだ。だがその時には記憶に励まされることも放棄しなけりゃならない。どっちかだけはできないぜ。

#2191

文句を言い合えない関係は歪んでいるし、文句だらけの関係は存在の意義自体が疑わしい。難しいのは関係者それぞれにその基準が違うことで、ひとつの関係の中で片方が文句だらけと感じていても他方は文句も言い合えていないと思っていることがある。そういう…

#2190

なにごとにつけシャレで済ませようと思っているうちはシャレにすらならない。シャレにしたかったらもっと真面目にやれってことだ。

#2189

やり遂げたことがどれだけあるかよりも、やりたいことがまだどれだけ残っているかが、時間というものをより豊かにする。

#2188

悪者は、悪者の存在を信じる者の意識の中にしか存在しない。悪者の捜索や糺弾は、自身の裡にある悪者像を実在の誰かへ投影・委託することに過ぎない。

#2187

できないことを知っているのができるやつ。

#2186

溢れているものには価値を付与しないのが economic の大原則。溢れていることが価値になるのが common の大原則。だから economic に含められるべきことを common の基準で量るのもその逆も功を奏さない。そこが理解できていないモノが発する情報には省みる…

#2185

疲労を言い訳にできる程度ならその程度の対象なんですから、自分にとってそれがいかに大切かなんてことを考えたり語ったりするのはおやめなさい。大切なことには言い訳したり考えたりすることなんてないんですよ。そんな暇があったらもうやっちゃってるから…

#2184

誰かができないことを責めたいのなら自分のできないことをとことんまで責められる覚悟でどうぞ。もちろん容赦は期待しないように。

#2183

その手は繋ぐためにある。殴るためにあるわけじゃない。

#2182

わからない者にはわからないのだということをわからない者が多すぎる。

#2181

行動は常にフィフティ-フィフティのバーターによって成立している。言論の自由を主張する者は規制を主張する者の発言の自由を認めなければならないし、規制を主張する者は自身がそれを主張する権利を行使する以上は規制を批判する者の発言の権利も認めなけ…

日本語の未来を憂慮中

「如何ともし難い」という言い回しを、「いけないと判断することが難しいって意味だと思ってた」という告白を聞いた。 なるほどなあ。イカンとも、かぁ。 さて、これはどうしたものか……。

#2180

手間はそう否定されるべきものでもない。ある意味では手間こそ最も人間らしい部分ではあるのだから、よほどの無駄でない限りは愛でた方がいろいろと都合もよい。

#2179

自分を愛せないということは自分を認められないことにほぼ等しく、である以上は自分の判断も認められないことに繋がる。すると、これはよしとする(またはよしとしない)という判断が成立しなくなる。これでは充実とは無縁といわざるを得ない。まず自分自身…

#2178

「信じる」とは、自身の選択を自身の責任において全うするということであって、信じた対象へ自身を託し委任することでは金輪際ない。当然、大前提として自身に対する相応以上の評価と真摯さが必須であり、自身に裏づけのない者には信じることがそもそもでき…