2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧
別に島国根性が悪いたぁ思わねぇよ。ただそれが島国根性だと気づいていなかったり、気づいていながら躍起になって違うと言い張ったりするのはみっともねぇと思うし、気づかないフリをしてその上に胡座をかいたりなんてのは、いかにもタチが悪ぃと思うのよ。
好きになるのも才能のひとつだ。つまり世には、その才に恵まれていない者がいる……どころか、驚くなよ、少なく見積もって全人口のおよそ半分はその才をもたない。少なく見積もって、だ。だからこそそれは、才能のひとつと認められる類のものなんだよ。そして…
ダメなものをダメと言うのは世間のモラルとかダメなものへの善意とかではぜんぜんなくて、単に言う者が言いたい欲求を満たすだけのものだから、言う側はその覚悟をもってた方がよいんよ。言われる側でなく、言う側がね。
どうしても傷つけられたくないものなら押し入れの奥深くにでもしまっておけ。誰かに見せようってつもりなら傷のひとつやふたつ覚悟しておくのが最低限の心得ってもんだ。
大切なことがあるなら、しゃべる時はそこから始めろ。書く時には最後までとっておけ。
年に何度か「今日は何もしたくない」と思う朝がある。そうだな俺の場合はだいたい365回か366回ぐらいだな。
なかなか思い通りにはゆかないから、世の中ってのはおもしろいんだ。波まかせに漂うことも、力まかせに流れをひん曲げることも、ものごとが思い通りにばかり進んだら味わえないたのしみってもんなんだよ。
どんなにがんばってもバカはバカから脱せないし、バカにはバカでないひとの話は理解できず、一方バカでないひとにはバカがなに考えているのかは丸わかりで、だからバカは周囲にバレバレだし、そもそもにバカは自分のバカを自力では認識できないからこそバカ…
別にキミが蝋燭の燃える原理を知らなくたって全然かまわない、俺にとって重要なのはキミがそれに興味をもつかもたないかなんだ。知っていても知らなくても「それがどうした?」って人なら、俺にとってキミは深くはつきあえない人なんだよ。
ちゃんとのぼれたかい。 うっかり踏み外して落っこちてきたりするなよな。 大丈夫、忘れたりはしないから。 ありがとうね。 ありがとう。
取り立てて何かの役に立つようなものではないがいつも少しは身近にないとどこか気分が落ち着かないという点で、愛と現金は似通っている。
自分が誰かに腹を立てている時、その誰かも自分に腹を立てているのではないかと思うか、無関心でいると思うか、それとも腹を立てる自分を嗤っていると思うか。それはそのまま、自分自身が誰かに腹を立てられた時に見せている反応に重なる。そしてもちろん、…
話せばわかると思う気持ちはわかるが、話せばわかるとは思わない。
寂しいひとは足りないひとだから、足りない分を補ってあげればよいんだよ。 でも、哀しいひとは失ったひとだから、補うことはできない。 なぜって、失ったものは二度と戻らないからね。得て、でも失った、その過程は、ほかのもので置き換えることができない…
根本的に、患者を死なせたい医者はいないし、客を悪酔いさせたい酒屋もいないんだ。死なせてもかまわないと思うようになったらそれは医者ではないし、悪酔いでもなんでも飲んで払ってくれりゃあよいと思うようになったらそれは酒屋ではないんだよ。そういう…
父親はこどもに、力強く風格が漂う背中より、いつでもこどもを正面から抱き留められる胸を見せてやれ。もちろん両腕を常にいっぱいに開いた状態で。
ものごとには必ず意味とか核心があると思うから生きづらくなるんだよ。いいかい、ものごとの八割ぐらいに意味はない。だからキミは、二割を相手にしていればいいんだ。そしてもちろん、その「ものごと」には人間も含まれているってことを憶えておいてくれ。
蕎麦がなければ天麩羅かじればいいじゃない。
パンがなければ蕎麦を手繰ればいいじゃない。
いいかい、人間にとっていちばん大切なのは遊ぶことなんだ。遊ぶってのは、おもしろいものごとを見つけ、それを深く経験することだ。おもしろいものごとってのは、ふつうには起きない、あるいはふつうに起きていてもふだんは見過ごされているものごとだ。遊…
周囲から『想像力が足りない』って評価される人は、想像力が足りないというよりも、その使い方を知らないか、知っていても材料が不足しているか、あるいは両方っていう場合が多いんだな。この状況のこの場面では、こういう具合にこの種の想像力を活かすって…
専門家への敬意のはらい方を知らない者は何ひとつ専門的に修めてはこなかった者、つまりすべての分野における半端者だ。
細かいことを気にしても仕方がない、それはまあ確かにそうなんだがね。細かいことを気にするから物事はおもしろくなるんじゃあないかね。何でも全体像だけで片づけていたら、象も鯨も哺乳類ハイおしまい、ってことになっちまうぞ。それでいいのか?
ひとの力を借りたくないとか、どれだけ世界の狭いこと言ってんだ。正直なとこ、おまえが息をすることだけにも、もう誰かの力がはたらいてるんだぜ。おまえはそういう世界に生きてるんだよ。今さら誰かの力を借りるの借りないのって、バカじゃねえのか。
クソ扱いするのは別に構わない。俺の気に障るのは、そのクソを何やかやと罵りながら自分では始末しようとしない態度の方だ。そのクソはどうにもできないわけじゃない、探せば手だてはある。なのに罵るしかしない、その態度に虫酸が走るんだよ。尤も、探す知…
限度の学び方はたったひとつ、自ら限界に触れてみることだけだ。それは考えて追いつくものではないし、誰かから教われるものでもない。
それがアリかナシかと問われたら、厳密には常にナシと答えるしかない。どこかで妥協したり思い切りをつけない限りアリって答えにはならないもんだよ。その妥協やら思い切りやらがどの程度のものなのかの吟味は問う者が担うべき筋合いのもので、その吟味がで…
「自分はやりたくないが、どうしてもやらなければならない」なんてことはない。どうしてもやりたくないなら、やらなくてよいんだよ。それでもやるというのは、やらない責任を取りたくなくて、やらせる誰かにそれを負わせているだけさ。そして、もちろん、や…
そんなに悩むなよ。悩み事が得意になっちゃうぜ。
ものごとを好き嫌いで判断するなって、じゃあなにで判断すればよいんだ?