かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

#2384

感謝にも訓練は要るんだよ。する・される、どちらにもね。

#2383

望みが絶えると書く以上、絶望には大前提として望みが必要だ。望みをもたぬ者は絶望することもできない。つまり絶望できること自体が豊かさの証なのであり、望みを抱けぬ日々を過ごしている者にとって、絶望は、それを恐れることを含めて贅沢に勘定されるも…

#2382

許せないのは心の弱さ。 許さないのは情の深さ。

#2381

戦術的撤退は採り得るオプションのひとつだ。だがそこでまず考えるべきは戦力の維持であって、単に逃げ出せばよい、助かればよいというものではない。まして指揮官を保護するための撤退などは論外だ。もっとも、本当に有能かつ必要な指揮官であれば、自身の…

#2380

面倒くさいからやらないんじゃない。やりたくないから面倒くさいってことにしておくんだ。世の中のだいたいはそういうもんだ。

#2379

簡単にできることを敢えて簡単にやらず面倒を付け足すことで人間の日々は成立する。

#2378

皮肉は言う側ではなくそう聞こえた側に明らかな咎がある。

#2377

やりたいこととやれることが違う上、やるべきこととかやっちゃいけないこととかやらざるを得ないこととかいろいろ出てきて、もうなにをやろうとしていたのかわからない。

#2376

要するに君は愛されているのであって、それはとりもなおさず君自身に愛される価値があるということだし、その価値は君が君として生きているということに由来するのだよ。

#2375

つまらないものには大概つまらない理由がある。その理由を探し出し、それをどうすればおもしろくなるのか考えることは、元からおもしろいものよりもおもしろい場合が多い。

#2374

面倒くさいものには可能性がある。

#2373

感謝とは、常に過飽和状態にあるものがたまさか核を見つけた時に行動として顕現するものであって、突然どこからか湧いて出るわけではない。従ってふだんに感謝の意志をもたない者は、感謝を顕すことがない。

#2372

失敗は学びの宝庫だが、学んではいけないものがみっつある。それは「なんとかなるもんだね」という傲慢、「駄目なものは駄目」という諦観、そして「失敗は恐ろしい」という認識から生じる萎縮だ。

#2371

指導者には、明日の飯のことは考えられないが百年先のことは考えられる者を選べ。十年先より明日の飯を心配できる者が指導者の生活を保てばもちつもたれつというものだ。

#2370

伝わらないのは大前提。その上で伝えたいと思うこと、伝えられたいと思うことが大事。

#2369

ほんのひとことでよい。感謝を、ねぎらいを、励ましを口に出して伝えるとよい。もし日常に誰かへの感謝やねぎらいや励ましを見つけられなかったら、自分にそれを言うとよい。思うだけではなく、具体的ななにかについて鏡に向かい口に出して言うとよい。一週…

#2368

考えているうちはわからないことが世の中には山ほどあるが、それは考えない言い訳にはならない。

#2367

恐れる者は必ず恐れそのものに滅ぼされる。恐れる対象に滅ぼされるのではなく、恐れる気持ちに負けるのだ。然り、恐れる者を滅ぼすのはその者自身である。

#2366

救国の英雄もなかなかに魅力的だが、流れ者の役立たずの方がずっと世界には詳しかろうし、そこらのふつうのおとっつぁんの方がよほど生産的ではあるな。

#2365

なぜなのか、どうすればよいのかを知らないから、こどもは泣く。 なぜなのか、どうすればよいのかを知らないから、おとなは怒る。 なぜなのか、どうすればよいのかを知ることで、こどもは泣き止む。 なぜなのか、どうすればよいのかを知ることができないおと…

#2364

肉を食う獣が空腹の時にしか狩りをおこなわないのは、それが常に命懸けの作業であって、時には自分が狩られる可能性もあることをよく理解しているからだ。つまり彼らは、自身の牙や爪がしばしば役に立たないことを知っている。それを知らず、牙や爪があれば…

#2363

足音が聞こえるということは、それがもう実際に存在しているということだ。そこから始めるのは対策であって、予防ではない。

#2362

なんでも放置して時間だけ食い潰す人を光陰矢のごと師と名づけたい。

#2361

失われない記憶と感情がそのひとを如実に物語る。それが余人に喜ばれる記憶であるなら、そのひとは余人を喜ぶ存在であったのだ。

#2360

ある視座に視点を固定しなければ「意見」は提示し得ない。である以上は、意見は必ず何らかの視座の上にあり、それとは異なる視座すなわち異なる価値観から提示された意見とは、概してかみ合わない。かみ合わない意見群における調整は、その土台となっている…

#2359

『運命』を口にする時、ひとはだいぶ弱っている。

#2358

好きな相手には期待をするものだ。

#2357

生きることに理由などなくてかまわない。ただ生きることを重んじていればよい。だがそれは、自身の生を確保するためならほかの生をどう扱ってもよいということではない。

#2356

納得できないという状態は、その件について自身の備える情報が多すぎるか少なすぎる時に生じる。ただし少なすぎる時には反論の材料も乏しいため、しばしば妥協して納得へ寄りつくこともある。従って、自身のおこないへの納得が得られた時、その納得にはしば…

#2355

信じることは吟味の放棄であり、ゆえに世界には信じるべきものと信じてはならないものがある。