かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

#226

あっちこっち衰えてきているのは承知しているつもりでも、二時間睡眠で回復しないという現実にバッタリ出会うと、やっぱり気持ちがずっぷり落ち込むねえ。高鉄棒で逆上がりできなくなった時よりも、睡眠回復の遅さにはぐったり気分になった。ひとそれぞれ、…

#225

こんな齢にもなつて大変に恥づべきことと覚ゆるのですが、私(わたくし)加糖練乳が好きなので御座います。それはもう大好きなので御座います。巷で売られている百五拾瓦入チウブなど一気に啜れてしまふのです。そう、チウブの口に吸いついて、乳呑み子が母…

#224

私は君に智慧を与えた積りだつた。その智慧とは即ち、結論は常に複数あつてひとつを選べば必ず相反する結論と対峙し続けなければならないといふ則であり、また自身が選ぶ結論は自身の有り様に因つてのみ支持されるといふことであつた。しかし君はそれをどこ…

#223

希望があるってのは、面倒なことを面倒だと認識できる状態のことだ。そのうち面倒だとも思わなくなる。かといって、それを解決する気にもならない。つまり放置だ。こういう状態はまさに夢も希望もない状態といえる。ともあれ、それが悪い状態かというと、そ…

#222

工作の基本は削ることだと悟ったのは何年前のことだったか。そう、素材をどんどん削ってゆくことが工作なのよね。足してゆくことはあまりないし、足した場合でもまず必ずあとから削りの工程が加わって完成に至る。工作はなにかを創り出す行為ではあるんだが…

#221

ことわざシリーズ、今度はことわざの足し算。「早起きは三文の得」+「二束三文」。後者は「ふた束=二百のロットでたったの三文」ということから、大変に安価であることを揶揄したことわざ。ニソクには草鞋二足が語源で二束は当て字という説もある、という…

#220

んー、まあね、ことわざガチ対決・第二弾とかで。えーと「馬耳東風」vs「馬の耳に念仏」だってさ。なに? 風は勝手に吹くけど、念仏はわざわざ唱えるもので、手間がかかってる分だけ念仏の方が無駄? だから「馬の耳に念仏」の勝ち? ああそう。そういうもの…

#219

新企画・ことわざガチ対決! 第一弾ッ、「子は鎹(かすがい)」vs「豆腐に鎹」!! 対決結果ァァァ!!! 豆腐状態までユルんだ夫婦関係にはさしもの子カスガイも文字通り歯が立たずゥゥゥッッッ!!!! 離婚決定ーーッッッッ!!!!!「豆腐に鎹」の勝ちィィィィィッッ…

#218

学べることは常にある。残念なのは、しばしばそれに気づかずにその機会を通り過ごしてしまっていることだ。そして大概の場合、気づいた時には引き返せない場所に至っていて、もはやそれを学ぶには遅過ぎる状態になっている。

#217

ふと気がついたら ♪暇人の平凡〜 雉と虎ぁ〜♪……とか呟いている自分がいて、ああもうこれはダメかもわからんね、と思った。(半分冗談)(ということは残り半分は本気という恐ろしいこの事実)(そして鼻唄は ♪ノーヘル尾籠な明日 阿呆松、降ンりっすか?♪ と…

#216

藤子不二雄のSF短編に『ノスタル爺』というのがある。自身の過去の若さを懐かしむあまりとんでもないことをやらかそうとする爺さんの話だが、これって××ジーと名のつくものなら何にでも応用可能なタイトルだよね。 何かにつけ曖昧でいい加減な爺さんならファ…

#215

記憶障害に違いないと思うんだよ、世間の幸福マニアの連中は。悪いことは全然憶えられずに、いいことだけ記憶に残ってゆくんだ。当人はそれで成功劇の主人公のつもりになっているわけで、それ自体はそれほど悪い話じゃないとは思うんだが、時折始める自分の…

#5

記憶障害に違いないと思うんだよ、忌むべき不幸マニアの連中は。いいことは全然憶えられずに、悪いことだけ記憶に残ってゆくんだ。当人はそれで悲劇の主人公のつもりになっているんだが、いい迷惑なのは周囲の全員だね。そういう人間がひとり存在するだけで…

#214

Eテレ『いないいないばあっ!』の着ぐるみ犬ワンワンの、媚びるような裏声混じりのトークがどうも好きじゃない……と書いてみて、ふと思い出した。そういえばかつて亡母が、『おはようこどもショー』(というこども向け番組が大昔にあったんですよ、ちなみに自…

#213

幸福になるのに必要なのは、幸福になりたいという意思だけではない。ものごとを幸福だと認定する能力の方がむしろ重要だ。

#212

景気を盛り上げたい気持ちはわからんでもないんだが、経済の実体のない膨張の危険性はバブル崩壊の時に学習済みのはずだ。もちろん実体に厳しくこだわっていたら経済は伸びないわけで、ある程度の危険性は覚悟の上でおこなわなければならないのが経済活動と…

#211

「ランタロウ、貴様つげぐちするつもりだな!?」 「そうさ! 100%言う気!!」 ……ああ、なにもかもが小学校低学年レベルだ……。

#210

イソガシイトキホドソウジガススムの法則を素粒子論と組み合わせると、光速を超える移動手段が簡単に発明できて、その結果いわゆるタイムマシンまで作れるんじゃないかと思う。問題は素粒子がどんな時に忙しさを感じるか、素粒子にとって掃除に相当するもの…

#209

結局アレだ、すべては「ぷはー」の一瞬のためにあるんだ。「ぷはー」はたとえば、真夏の炎天下に命じられ庭の草むしりをやった後の夕方ビールの「ぷはー」でもよいし、お仕事に勤しんだ晩に熱めの湯を満たした浴槽に全身をひたした時の「ぷはー」でも、また…

#208

楽しいことは本当にいつでもいろいろとあるんだが、それを否定したがる人がいる。そういう人は、楽しいことを否定することを楽しんでいるらしい。独りでやっていてくれればいいんだが、なぜかそういう輩に限って自身の否定に周囲を巻き込みたがるんだな。迷…

#207

ヤバい病になっちまったかもしれないと思っても存外取り乱さなかったのは、年の功というよりは単に病で体力も精神力も削れていたせいっぽい。

#206

オレの観察してきたところによると、おとなの女性ほど娘扱いされることに喜ぶ傾向があるんだな。というより、娘扱いを楽しんでいる。「こども扱いしないで!」って怒る女性は、つまりまだこどもなんだよ。

#205

「そんなことぐらい、自分でできる!」と言う人にとって、その“そんなこと”はけっこう面倒なことだったりする。要するに意識がそこにそれだけ取られているから、自分でしない(できない)ことが気になるわけだ。どーでもいいことだったら、誰にどうやっても…

#204

教育としての放任主義といい加減ってのは違うんだよねえ。矛盾しているように思えるかもしれないが、放任したこと自体に対する責任は負うのが、放任主義、なんだ。いい加減ってのは、本当になにもしない。具体的にいえば、放任主義で育てた子が問題を起こし…

#203

優先事項を間違えてるやつって困るよね。根本のところで履き違えている結果としてその間違いは起きてるわけだから、説明しても通じないしさ。逆に、根本のところがわかっていれば、おのずと優先事項も正しく選ばれる。そういうひととは、話も行動もさくさく…

#202

ネロンガの配色ってカボチャっぽい。

#201

豊かさと物的な充実との間には、密接な関係がなくなりつつある。というのも、そもそも豊かさとは個々の満足の度合いにより判断されるべきものであり、また今の時代、モノの価値は社会的な尺度より個々の好き嫌い、少々カッコいいことばでいえば個々の価値観…

#200

機械設計では、“負ける”部分を作っておくのがポイントになるとか。どこも全部同じ強度で作っておくと、壊れる時は全部がいっぺんに壊れる。でも敢えて“負ける”部分、つまり他より弱い部分を作っておけば、壊れる時はまずそこからになり、そこだけ交換できる…

#199

人生の目標は楽しいものに設定した方がいいよ多分。ひとの思考や行為のマイナス要素は、他者にとってはとにかく当人にとっては足し算にしかならないんだから。

#198

毎年四月一日には『ハムレット』の有名な台詞を思い出す。“To be, or not to be: that is the question.”ってやつだ。名訳は「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」なのだろうが、明治期だか大正期だかにこんな風に訳したひとがあったらしい――「アリマス…