かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

#511

やばいと思えるってことはやばくない状態の想像がつくってことだから、それは多分まだ大丈夫。やばいと思わなくなった時はやばい状態が当たり前になってきてるわけで、客観的にはすげえやばい。でも当人はやばいと思っていないから全然やばくないんだよね。…

#510

愛し方を学べなかった人は愛されてもそれが愛だとわからないので、際限なく愛を求め続ける。そのため、どんなに豊かな愛情をもつ相手に出会っても満たされることがなく、自分は愛されていないのだと結論づけて次の愛を探し始める。結果、無限の欲望だけが際…

#509

ひとは不安なことがないと不安になる。

#508

本来法律というものは必要悪であって、相互理解ができない対立者の間に横たわる問題を上位の力によって強制的に解消(解決ではない為念)するために準備された暫定的な判断基準なのである。ひととの対話に法律をもちだす者は、しばしば相互理解の意志をもっ…

#507

もともと文化ということばは文明開化の略なのだそうだ。なるほど、現状を観るに文明と文化はまったく性格の異なるものであって、文明は生活を支える知識や技術の集積、文化はそれを使った生活に直接の必要性のない思惟や行為の産物といえそうだ。つまり文明…

#506

多分人生の醍醐味ってのは限界すれすれで続けるところにある。この「すれすれ」ってのが難しい。踏み越えたり足りなかったりしたら、醍醐味には至れない。もしかするとすれすれを維持することそのものが醍醐味なのかもしれない。

#505

ふざけるのはよせ、って? 甘く見るのもいい加減にしなさい。こっちはずいぶん前から大マジメなんだよ。

#16

実力行使ってさ、される側は当然困るんだろうけど、する側にも困り果てた末の選択だったりするんだよ。実力行使されたら、させてしまった経緯を、反省せずともいいから振り返って検証してみた方がいいよ。

#504

自分が愛されているかどうかぐらい、こどもにだってわかるんだよ。というより、こどもの方がよくわかるんだ。それがなけりゃ自分が存在できないことを、理屈抜きで知っているからね。わからないのは、こどもの頃に自分の愛されたいきもちを叶えてもらえなか…

#503

自分のことばでしゃべるというのは、自分がことばを創作するという意味ではもちろんなく、自分がきちんと理解していることばでしゃべるという意味だ。自分がきちんと理解しているということは、誰に対しても説明できるということである。これは意外に難しい…

汝ごんべさんを笑う勿れ

『リパブリック讃歌』(The Battle Hymn of the Republic)の当て歌詞は妙に多く、おそらく最も有名なのは「おたまじゃくしは蛙の子」ってやつだと思うが、次点かあるいは「おたまじゃくし」と一位を争うだろう有名なものに「ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひい…

#502

愛は確かに自己満足だが、たとえ見当違いの方向においてであってもそれが誰か他者に喜ばれるものであるなら、おそらく価値はある。喜ぶ誰かがいない愛は、憎悪より役立たずだ。

#501

正義は命懸けで主張し貫くものであって、てきとーな大義ちょーしのよい名分として使うもんじゃないぞよ。

#500

『新ワイルド7』だったと思うが、飛葉が小悪党に「大事に使えば一生もつ命 無駄にするな」と言い捨てて見逃すという場面があり(台詞はうろ覚え)、仲間うちで“命を大事に使わなくても一生は一生なのではないか”と意見を交わしあったことがある。それはそれ…

#499

おとなとこどもの時間の長さはやっぱり違うんだよね。だから、おとなスケールでこどもの気持ちを測っちゃいけない。こどもの待ち時間はおとなより長いし、楽しい時間はおとなより短いんだ。そこに気をつけないといけないんだ、本当に。

#498

かっこよさはハイリスク−ハイリターン。だから、かっこよくありたいというよりは、かっこわるくなりたくないっていう態度で長いことやってきた。でもそのおかげで、平均的なインカムはあったけどとびきりのリターンはなかったなあ。

#497

そりゃあさ、人生が変わるほどの一大事だってんなら、困難に直面しても簡単には引き返さないって姿勢もアリだと思うのよ。でもさぁ、バウムクーヘン切る程度のことでがんばられちゃってもねえ……。うまく切れないってのがわかったら、その時点でやめとこうよ…

#496

笑顔は最強のコミュニケーションツールだ。だがうわべだけの笑顔はけっこう見破られ、むしろコミュニケーションを邪魔する。かといって心がこもってさえいればいいのかというと、これがそうでもない。“通じる”笑顔には、それなりの技術も必要なのだ。その意…

#495

やっとわかった。盲目的な自己保存に邁進する人って、愛されずに育ったゆえに愛情というもの自体を修得できず、その結果自分の外に大切なものを見出すことができなくて、だから他者を愛するために付与された力がめっちゃ余っちゃって、それでその力を全部自…

#494

なんのかのといっても、人間は結局のところ好き嫌いで動いてるわけだから。どんなに理路整然とした根拠があっても、逆にどんなに理不尽な事情を押しつけられても、人間は自分が好きな道しか選ばないんだよ。だから相手を論破することができても、感情を揺さ…

#493

だいたいほとんどのものは円環をなしていて、ある方向へずっと進めてゆくとぐるっと周ってもとに戻る。それでいて180度向こう側は正反対であるから、元に戻る途中で必ず対極の過程を経る。だからある思想を追求する者はいつの間にか転向しちゃうのである。さ…

#492

実際に訪れる未来はひとつだが、それが確定するまでには数えきれない可能性がある。その可能性をより多く知っておくことは重要だ。実際に未来が訪れた時に、自分がどうすればいいのかを決める材料のひとつになるからだ。一方、そういう可能性をまるで知らず…

#491

いずれ子は親を越えるものであって、それは多くの場合子の成長と親の老化がどこかで交差するからだが、子から見てそれが親への失望というかたちで訪れるのは、あまり好ましいことではない。越えたことで達成感を得られるうちに越えさせるのは親の務めなので…

#490

マイナーペンタトニックスケールの第三音第七音のフラットを外すと沖縄民謡的音階に早変わりするのは周知の事実。だもんでマイナーペンタトニックを中心に組み立てられているロックやブルーズのソロからフラットを外すと、あらこりゃ一気に全部沖縄風に。や…

#489

さまざまな動物の生活様式は常に人間にとって示唆的である。たとえば肉食獣の狩りの方法にしても、チーターのように一瞬で自身の全力を発揮し成果を得るタイプ、ライオンのようにグループワークで成果を得るタイプ、トラのように基本的にはソロワークながら…

#488

運がいいとか悪いとか人は時々口にするけど、そういうことって確かにあると自分を見ててそう思う。

#487

やらなくていいことの魅力は、やらなきゃいけないことより自分の意志が反映している気がするところにあるんだと思う。

#486

三十五年以上前、酒屋の前で、小学生になったかならないかぐらいの女の子が、蝋石で道路に絵を描きながら歌っていた。よく聞くと、その歌は物語だった。彼女は物語を歌いながら描いていたのだ。物語がどんなものだったかはわからなかったけれど、それは間違…

#485

目標があやふやなのってホントしんどいねえ。

#484

うわべを繕って上っ面を撫でて上前を跳ねてるわけじゃん? なかなか上等だね。でも結局、中身どころか土台もないわけだ。十年後にはまたいろんなものを失ってヒステリックに周り中を破壊する姿が見えるよ。そんなキミは殻だけの卵、永遠に孵る当てのないかた…