かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

#171

難しく考えても単純に考えても同じ結論に至るなら、難しく考えた方が楽しい。

#170

ルールをもたない者には、つきあうだけの価値はない。だが、ふた言めにはルールをもちだす者とは、つきあえる気がしない。

#169

苫小牧ウマ来ない今都内。

#168

学校では大事なことを教えてくれない、と言う人がいるらしいが、いったいその人は学校になにを期待していたんだろうね。学校は学問を授ける場所だろう? 世間の渡り方とか仕事のこなし方とか、ましてや人間のなんたるかなんてことを教える場所じゃあないと思…

#167

多くの者は被害者でありたがる。その方が楽だと思っているからだ。だが実は、加害者であった方が楽になれる。加害者になれば、自分にできないことのラインがはっきりするからだ。被害者として未知の可能性などという得体の知れないものを背負っているより、…

#166

争って勝ちたいなら、自分の言い分をすべて押し通せばいい。自分の言い分は相手に認めさせ相手の言い分は認めない、それで争いには勝てる。だがそうして得た勝利の分だけ、勝者は軽んじられるようになる。それでも勝利を得たいと思える者、あるいは軽んじら…

#165

宇宙の法則や存在の真理を語ることができる口から、怯える者ひとりを慰めることばが出てこないってのは、いったいどういうことだ?

#164

常に変化は続いている。変化がないように思えるなら、それは周囲の変化に合わせて変化を感じないように変化しているせいだ。

#163

「なぜ」と問うことをしなければ、ストレスは激減して人間の寿命は延びるはずだ。だが「なぜ」と問うことをしなければ、肉体というハードウェアの維持は難しく、人間の寿命は延びないだろう。 といったところで、さて、年々じりじりと(一部の国の)人間の平…

#162

金を遣うのと稼ぐのとどちらが好きかと問われて、どちらでもないと答えた。欲しいもの、必要なものがある時、この世界では金が便利だから使っているだけの話で、そこに好き嫌いは関係ない。だから強いていうなら、金は面倒くさい。いや別に、金を遣ったり稼…

#161

おふとんだいすき。おふとん、もんくいわない。おふとん、なかない。おふとん、おこらない。ただぬくぬくつつみこんでくれるだけ。だからおふとんだいすき。でもおふとんがこっちをすきだかどうかはわからない。だからおふとんだけだと生きてけない。とても…

#160

談笑を楽しんだ時ほど思う、バベルの呪いは今なお続いているのだと。談笑を楽しめるということそれ自体が、意思が通じていないことの証なのだから。もし伝えたいことが確実に伝わるのであれば、談笑など生まれない。そこにあるのは要件の往来だけだ。

#159

虎穴に入らずば虎児を得ず。墓穴を掘らずば墓碑を得ず。

#158

シニカルなんてことはないよ。むしろすべてを愛している、心から。

#157

こどもは常に周囲を測り、窺っている。だがそれは当然のことで、庇護を受けなければ生存し得ない者が周囲の様子を探るのは、自身の維持のために必要不可欠の行為なんだ。こどもに純真を投影しては“おとな”の不純を嘆く輩は、自分がこどもの頃のことをきれい…

#156

本物なんか存在しない。だから偽物も存在しない。ただ在るものが在るように在るだけのことだ。

#155

やらずに悔いるよりやって悔いた方がいいという意見もあるが、どちらも悔いた時点ではすでに取りかえしがつかなくなっているという点では大差ない。そういう考え方は要するに自身の正当化なんだから、悔いようが悔いまいがなにもいわずに堂々としていれば充…

#154

社会の細則に解釈の余地はあるが、原則に解釈の余地はない。つまり、敵するは去れ、だ。そこんとこをわかっとらんで甘ったれた反逆児を気取る愚者は、片っ端から追い出した方がいい。その方が本人のためでもあるはずだ。彼らには、彼ら自身の社会を築く権利…

#153

めにはめを、はにははを、おにはそと。(一週間ばかり遅い)

#!52

いやだから『デスノート』は善悪とか正義とかの話じゃないんだってば。基本的には「簡単にひとごろしのできるツールがあったらどうかなぁ?」ってとこから始まってて、んで話自体は“コスモスとカオス、人間にふさわしいのはどっちだろーね”ってものなんであ…

#151

人間たちには、人間でありたければ自ら越えてはならない一線があるはずだ。それは、各々が自身を律するとか、個と社会との折り合いがどうとかいう類のものではない。人間という器、そこに収まりきらない責任や義務のようなものに由来するものだ。あることを…

#150

世の中には傍迷惑な思い込みをもつ人が多々あるが、なかでも困ってしまうのは「自分が誰か他者に対してなにかを“してやれる”、その相手を“良い方へ”“変えることができる”」という思い込みをもっている人だ。そういう思い込みをもつ者の、自身の力への根拠の…

#149

得ることも重要だが、それ以前に求めることがまず重要だ。たとえ得ることができなくとも、求めたということ、それ自体が大きな意味と価値を備えている。

#148

終焉は間違いなく最上の救済だ。だからこそそれは、極力遠ざけられなければならない。

#147

アタマと性器はよく似ている。成熟した年齢になって以降は、きちんと使い続けないと正しい使い方がわからなくなってしまう。だが、別に正しく使わなくても、あるいは一切使わなかったとしても、当人にはこれといった害が自覚されない。それで害を被るのは、…

#146

多くのひとは、対象を知ることによって対象よりも優位に立つことができると思っている。対象を知れば、その対象への対策をもつことができるからだ。ではなぜ対策をもつことができれば、対象よりも優位に立つことになるのか。対象が自身に及ぼす影響を制御で…

#145

全部を一度に片づけようとするから混乱する。まずは分解することから始めればいい。クロマトグラフィ分析のように要素ひとつずつに分け、それぞれについて吟味してゆけば、混乱することも少なくなる。一見複雑怪奇な構造も、とことんまで分解してしまえば、y…

#144

カテゴライズとラベリングは頭の中にあふれる情報をコンパクトにまとめ整理するのに便利な方法だが、多くの場合、対象をカテゴライズしラベリングした時点で、その対象についての考察は終了してしまう。というより、その考察の総まとめがカテゴライズとラベ…

#143

どんな時にも希望があるかといえば、そうでもないというのが実際のところだ。だが、そんな時に残っているのが絶望だけかというと、それもまた違う。希望はないし絶望もない、えらく宙ぶらりんな状態もあるってことだ。