2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧
「ひとを呪わば穴ふたつ」の穴ってのは墓穴のことなんだそうだね。誰かを呪えば自身も墓穴に入るってことだ。誰かに罵声を投げる時は、それぐらいの覚悟をした方がいい。たとえそれが一度も会ったことのない、あるいはニュースで見かけただけの相手へ向けた…
右傾化を止めるのは難しい。右傾化を支持するものたちは概して行動に重きをおき動機に関する内的・理論的追求よりも実行を以てよしとする傾向が甚だしい上、実際的・現実的であることに価値を見出すことが多いからだ。これでは国家百年の計など語るべくもな…
もし世界に神のおわしませば、なにゆえひとに苦難を与え賜うか。それもまた神の意志と畏敬もって対せよと仰るか。ひとはけれど弱ければ、苦難に耐えきれず信仰に逃げ苦悩を神に預ける、それを求めてか。神よ、ひとはそれほどに打ちのめされねばならぬ存在か…
ひとは大概いくつかの命をもっている。自然には、そのうちのどれかひとつが絶えれば、他のものも連鎖的に絶える。だが事情によっては、命のどれかがすでに絶えた状態でも、他が永らえていることがある。その状態が誰かの行為によってもたらされたものである…
いやその嫉妬はいくらなんでも見苦しいぞ。確かに俺は過去「嫉妬しようぜ」って書いたけどさあ、矜恃のない嫉妬は駄目だよ。そんなにあからさに剥き出しに“堂々と主張できる者”を羨んで顔どころか名前も晒せないまま揶揄したって、人間としてみっともないだ…
だいたいにおいて「−−でなければならない」ものってのは胡散臭い。「男はこうでなければならない」とか「会社員はこうでなければならない」とか。「−−でなければならない」が出てきたら気をつけた方がいいぞ。それきっと罠だ。
もちろん感情というものは人間が備える最も人間らしいもののひとつなのだが、それはしばしば集団の運営を最も阻害するものになる。そして人間は集団でなければ存続が不可能な生物である。この矛盾について自覚的でない人間の増加は、その集団すなわち社会の…
正義と力の時代には翳りがさし始めている。代わって内省と容赦の時代が訪れるだろう。そこで問題になるのは、正義を叫び力を崇めて余剰の意気を消費していたモノたちの今後だ。そのモノたちには内省をおこなう智も容赦をおこなう恕もない。あるのは無闇に肥…
叩いた対象が思いがけず悲惨な状況に陥ってから「そんなつもりはなかった」とか甘っちょろい自己弁護を始めるんだったら、最初から叩かない方がいいね。叩いても微動だにしないような対象を叩いて正義を気取るなら、叩いても微動だにしなかろうが叩けばおの…
誰にだって親は必ずいる。である以上は誰だってこどもだ。何歳であろうと、たとえ親がすでに逝去していても、こどもはこどもだ。で、誰が戦士だって? 誰が義勇軍だって? どの親が自分の子を、誰を相手にするのであれひとごろしにして喜ぶものかね? 親とし…
世の中、金さえあればたいがいのことは叶う。だが唯一、叶えたいと願う気持ち、つまり欲望そのものだけは金では得られない。
小さな企業の社長さんが好きそうな話を思いついたぞ。「鯛と鱒と鱈、どれもおいしい魚ですが、これらには順位があります。今言った順に高級とされているんですね。人間も実は同じなのです。同じ課題を預かってもらった時、その課題を『やりタイ』と言うひと…
声の大きな者は概して頭が悪い。かのものは、大声を出すことの意味や可否について考える能力をもたないゆえに大声を出しているのだ。だからこそ、敢えて大声を出し続ける智者の存在は貴重である。だがその貴重さも、しばしば認められず無駄になる。その大声…
他者の価値観を認めない人間の価値観は認めませんよ。
ニュースバリューはその情報の稀少度により変わる。殺人事件が少ない地域では殺人事件はおおいにニュースバリューを備えるが、それが日常茶飯事の地域では新聞にも載らない。さてそうして考える時、殺伐とした事件ばかりが紹介される社会と、こころあたたま…
我が膝に眠る吾子なり目覚めても笑みを確かめ眠る吾子なり
その後いろいろと思惑があって、Selder のギターを分解してみた。(参照⇒『左用ギター』http://d.hatena.ne.jp/st79/20160628/1467130543) 分解といっても、とりあえずネックを外してみただけだが。 それで、ちょっと唸った。 正直、入手してきた時のままの…
結局のとこ、生きている限りは消費しなきゃならない。なにをって、自分の思考をね。「ひとはパンのみにて生くるに非ず」なわけで、人間の人間たる所以が思考にあるのなら(信仰は思考の一部だからねえ)、思考そのものを消費の方向へ動かさないとならないわ…
それでも八割ぐらいは却下。
祝うということは気持ちを捧げるということだと思っている。かたちばかり、ことばばかりの祝いであれ祝いは祝いで、受ける立場としては殊更に区別するつもりもないが、送る立場としては「この祝いは本当の祝い」と込めたいものもある。今の自分の周囲には、…
ヒーローはなろうと思ってなれるもんじゃないが、思わなきゃなおさらなれないもんではある。その点においてヒーローは、その他いろんな職業と大差ない未来像のひとつに過ぎない。
いつの間にやら愛を求める者から愛をバラ撒く者になっちゃっている。
別に俺は愛情がひと並み外れて豊かな人間でもないと思うよ。ただ愛情表現に関しては少しアドバンテージがあるかもしれない。同じ百の愛情をもっていたとして、五十を表現できるか、三十までかってのは大きな差だと思う。その点で俺はちょっとばかりズルいん…
レイシストの頭蓋骨の中には、自身への処遇が不当なものだという認識を支えるためにだけ有用な情報が詰まっている。胸には自身の悪意を陰画にした恐怖が詰まっている。それらが喉で混ぜ合わされ、攻撃のことばとなって口から飛び出す。そしてそのことばは自…
世の中に絶えて人智のなかりせば地の営みはのどけからまし
繋がりは築かれるもの。それが築かれるためには時間も実績も、誠意も労力も必要になる。繋がりにそれらの力を費やさない者には、相応の繋がりしか得られない。そしてそういう者には、繋がりの価値も意味もわからない。それは繋がりを知る者には信じられない…
常識のない者とのおつきあいは遠慮したいが、常識しかない者とは会いたくもない。
信じるか信じないかより、疑うか疑わないかの方が判断の基準としては有効だ。
別に夏が暑いことには文句はない。だが暑いのに春や秋と同じ調子で仕事しなければならないのには文句がある! サマータイムの導入は要らないから、サマースケジュールの導入を切に希望する。暑くて集中力が落ちる時も同じペースを保てっての、無理だから。そ…
正義自体は困ったものでもなんでもないんだけどね。テッポウと同じでね。どこから誰が見ても明らかに害毒を垂れ流すばかりのモノの息の根をとめるためとか生存にどうしても必要な狩りをおこなうために使ったり、あるいは無機物的を狙うようなある種のシミュ…