かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

#757

人間を貧しくするのは無学だが、人間を富裕へ導くのもまた無学である。

#756

戦いを避けるのは負ける可能性を考えるからで、間違いなく勝つのだったら誰も戦いを避けはしないだろう。勝てる戦いでも放棄することは、だからこそ人間にとって最も難しく、最も崇高な手段になり得る。

#755

まあ確かに一般と比べたら格は違うさ。だが入るべき方に入ったら抜きん出ているほどでもない、スキルは高い方だがね。その微妙なポジションがまずいっていえばまずいんだよねえ。

#754

士は己を知る者の為に死すとは司馬遷の紹介するところの刺客豫譲の言。豫譲は、自身の価値を重んじた主君が謀殺されたのち、その仇を討とうと生涯を懸けたが叶わず、自死に至った。最終的に目的には達せられなかったものの、彼がそのために費やした労には圧…

#753

そんなわけで今日も意味ありげな無意味に埋もれて生きてます。

#752

かつての小人は閑居するや不善をなしたものらしいが、近年の小人は閑居するとウェブに情報を流している。その中には採るべき価値を備えるものもあって、その点で近年の小人にはかつての小人より優れた部分がある。だが唾棄すべき情報はそれを遥かに上回って…

#751

別に歴史なんぞ知らんでもいい。だが知らん者は語るな。

#750

始点の決定がすべてだ。始点がうまく定まりさえすれば、径路も終点もすんなり見えてくる。径路や終点に迷う要素が多い始点はよい始点とはいえない。

#749

世の中には常に新しくあるべきものと古いことに頑なであるべきものがある。それを履き違えると旧態依然と笑われたり軽佻浮薄と顰蹙をかったりするのだ。

#748

She learns new girl's hot cakes. Ear knew gut hard nut.

#747

たとえば優劣と巧拙はまったく別の話題だということをすべての人間が理解しない限り、公平という概念は実現されないだろう。

#746

占い師ってのも難しいもので、出た卦をまるっきり信じてそのまま伝えるだけではただ危ないばかりの伝言係に過ぎないし、さりとて自分なりに解釈しある程度の操作を加えて伝えるのでは作家、操作の度が過ぎれば詐欺師にもなりかねない。どの辺でバランスをと…

#745

幸いなるかな愛を与う者、そは必ずかつて愛を受けし者なり。不幸なるかな愛を与え得ぬ者、そは愛を知らざれば与う能わず受くるのみにて、またたとえ愛を得てもそを愛と知る能わず無為にやせん。

#744

確かに人間の言行は個々の好悪に起因するし、個々は各々重んじられるべき存在だ。だがだからといって三段論法的に個々の好悪が必ず重んじられるべきかというと、そうじゃないんだよね。そもそも個という概念は集団という概念があって初めて成立するわけで、…

#743

“世界”が認識によって成立するものである以上、認識されたものはすべて“世界”の一部であり、その喪失は“世界”の調和が失われることだ。だから在ってほしい、失われてほしくないと願う。ただ願う。

#742

まあ確かに物理的な遺伝要因は個性のものすごく大きな発生事情だとは思うけれど、環境の影響も本当に本当に大きいんだよねえ。だからどうしても格差は縮まらないものなんだろうなあ。なんだか暗澹とした気分になるけれど、それはやはり事実なんだろうなあ。

#741

これは売れそうだって感じることはあんまりないんだが、これ絶対に売れないってのはわかる。音楽の話。

#740

愚者にできる唯一の社会貢献は沈黙と服従である。

#739

多分居場所はある。心当たりもある。でも道が見つからない。

#738

若い頃は、ことばを尽くせばたいがいのことにおいて賛同は無理でも理解は得られるものと思っていた。でも、本当の本当に理解する能力をもたない人もあるんだよね。そしてそれは、当人にも自身の不幸として認識されていたりすることがあるんだな。当人が不幸…

#737

僣上は人間の犯し得る悪のうち二番めに罪深いものである。最も罪深い悪は看過である。

#736

大切なのは目標をもつことだ。たとえそれが具体性も現実味もなく寝言に等しいものであったとしてもかまわない。目標がありさえすれば、時間がかかろうが遠回りになろうが、あるいは辿り着けなかったとしても、進む方向を誤ることはない。目前の差し迫った課…

#735

ちょっとずつでいい、ちょっとずつでいい……と思ってたら、本当にちょっとしかできてないぞ。当たり前っていえば当たり前なんだが、でもちょっとショックだぞ。

#734

誰だって愛したいし愛されたいんだ。ちゃんとした人間ならね。ただ、今はちゃんとした人間の方が劣勢なんだ。なぜって、ちゃんとした人間のちゃんとした愛は平生にはほんの小さな力しかもたないからだ。平生には憎しみとか嫉み妬み、当て処ない怒りの方が強…

a mothenger

ああ、見つけた! 白きお方、正しき叡智の執行者たるお方! わたくしを憶えておいででしょうか──いえ、すべての時を得たあなたさまに、よもや記憶を曇らせることなどありますまい。わたくしでございます。あなたさまには、それだけで充分でありましょう。 い…

#733

昔のワルイヤツは世界征服を一の目的にしたもんだが、最近はどうなのかね。こんな世界を征服したいやつとかおるんかね。つか、征服できたらむしろありがたがられるんではないか。征服といえば聞こえが悪いが、要は統一だからな。

#732

誰の台詞か知らないが“利口な敵より愚かな味方が恐い”とは、本当によくいったもんだ。これまでに何度もそれをしみじみ思い、ここにも書いた気がする。が、なお新たにそれを思いここに書きたくなることが起きる。知っている名言金言の中で、トップレベルの実…

#731

不公平だなんだ言われても、公的な場での発言権を得るべきじゃない者はいるねぇ。

#730

望みが叶って「なぁんだ」と思うのは、望みが過大なせいでも現実が貧相なせいでもない。まだ意識が望みの本質を捉えていないだけだ。

#729

物理的な加重は意外にも精神的な充実と直結する。抱きしめた腕の中のからだの重みとかね。常人はやっぱ頭の中だけでものを組み立てても不足が出ちゃうってことだよ、どうしてもね。