2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
やりたくないこともしなければならないというのはごく表層的な話で、そのやりたくないことをやらなかった場合はやった時より好ましくない状態となることが予測できるからやっているのであり、やることによってそれを回避するというのが目的である以上それは…
肌の記憶は眼や耳の記憶よりずっと強いし長持ちすることを親は理解しておくべきだ。
やりたいこととできることは違うものだし、なりたいものとなれるものは違う。当然、やらせてもらえること、ならせてもらえるものもこと自分の望みとはズレてくる。あとはもたらされる現実に自分を合わせるか、あくまでも自分の望みを押し通すかの二択になっ…
昔のひとは同じ土俵にあがることを目指したものだが、今の人は異同によらず土俵にあがること自体を忌避している。
若い頃には、いずれ自分が何者かになれるだろう、ならざるを得ないだろうと考えがちだが、あいにくと何者かになれるのはほんのひとつまみのひとびとで、多くの者は何者にもなれないし、なる必要もないものだ。
キミが幸せか不幸かを尋ねてくる誰かはほぼ確実にキミの友人とはいえない。キミの友人であればそんなことは尋ねなくてもわかるはずだし、答えを得たところで大した意味はないことを理解しているものだよ。
すぐれたものをすぐれていると認めることができない者は、世界を変える程度の才能がない限りどこまでいっても成功はおろか達成にすら至らない。
いつかなんとかなると思っているうちはどうにもならないが、すぐにもどうにかしようとアクションを起こしたからといってどうにかなるものでもない。ただ、なんとかなってほしい・どうにかしようというビジョンをもつ者にしか結果は訪れないわけで、そういう…
バカみたいな話をあまりバカにしない方がいいぞ。バカみたいな話にはけっこうな率で核心に迫りすぎてバカバカしくなっちゃったものがあるんだからな。そして核心は常に、本質的な理解を阻む。そこへ迫ることもできないヤツがバカにできるもんじゃないんだ。
大丈夫、楽しく過ごした時間にツケなど回ってこない。楽しい時間は、ただ楽しいだけだ。もし回ってくるツケがあるとしたらそれは楽しさへのツケではなく、その楽しさを得るためにやらかしたまったく別の不始末のツケだ。だから楽しい時間は目一杯に楽しめ。
なにごとにもホドってもんがある。それを過ごせばアウトになるっていうアレだ。だがホドを知るには、その分野に関する相応の知識と経験が必要だ。だからいちばん知りにくいのが身のホドってやつなんだ。あんたはそれを知っているかい?
無理を相手に道理が引っ込むのは道理にとってそれが道理に適った選択だからであり、つまり道理としては対象になる無理も道理のうちに算入しているわけで、その意味では通る無理は無理とはいえない。本当の無理であれば、道理はそれを認めず潰しにかかる。
偶然か必然かは大した問題でもない。重要なのは当然ではないと知っておくことだ。
人間の品(ひん)ってものは一日や二日でつくられるものじゃあないからねえ。上品であるにせよ下品であるにせよ、それは誰かが気づくよりずっとずっと以前からそういうものであり続けたってことだよ。
自分の好き嫌いに理屈をつけて正当化したり、他者のそれへ理屈をつけて非難や否定をするのは愚かしい行為である。なぜなら好き嫌いというものは、そもそも理屈を超越したところにあって初めて好き嫌いとして成立するものだからだ。
そばに誰もいない時ほど誰かに聞かせたいジョークを思いつくのはどういうわけだ。
望みは言えずともよいから現状は素直に言えるようになりたまえ。
だいたいいつも殴られる覚悟でやってきてるんだが、本当に殴られたことは数えるほどしかないね。ま、なにをするにしてもその程度の覚悟をもっていれば、たいがいのことに納得はできるってもんだよ。
笑うだけなら一歳児にだってできるんだぜ。おとなならその意味ぐらい理解しておけ。
目的がわからないのがつらいなら目的を探すことが目的だと思えばいい。
人生をたのしく過ごすコツは人生がつまらないと思わないことだ。
たいがいの世界にはその世界なりの筋がある。それはしばしばほかの世界の筋とは性質を異にし、場合によっては相互に正反対の性質を備えていたりもする。ゆえに誰かの言行を筋が通っていないと評価する時には、その筋を通したい世界そのものを評価することに…
最強のケンカ必勝法は『負けを認めないまま死ぬ』だろうねえ。
誘惑に負けてみせるのも芸のうち。
経験はひとを厄介なものに変える。経験が財になるのは、一旦経験者自身がその経験を突き放してからの話だ。当事者のうちは、ただ面倒なだけの荷物でしかない。
人生、一寸先は闇だが、たった今立っている場所が明るいかというとそうでもない。眩く鮮やかなのは過去の記憶だけで、それが一寸先の闇へ足を踏み出させる灯になる。
正しくおこなうことはさして困難ではない。困難なのは過たずおこなうことだ。
世界の広さを知ることと自分自身の小ささを知ることはイコールではない。世界の広さを知れば相対的に自身の小ささを感じることもあるが、それでも揺らがない自身は裡に必ずあるし、その一点は世界と引き比べて劣るものではないはずだ。少なくとも世界と自身…
むしろ若者に対する処罰は厳しくてよい。それは教育になり得るのだから。一方で社会を知った者に対する処罰は二極化するのが望ましい。それを悪事と知った上で、どうしてもしなければならなかったか、単に自分がしたかったかで処罰を変える。餓死しそうな者…
正義は勝利の必要条件でも十分条件でもないし、勝利もまた正義の必要条件や十分条件ではないね。だからキミが正義を振りかざす必要はないし、振りかざしたところでなんの役にも立ちはしない。キミはただ自分自身が争いたいと認めるだけでよいんだ。争いは、…