かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

#347

プレーンなクッキーを食べながら味噌汁を啜るとコーンポタージュスープの味になる。

#346

キミの冗談でオレが笑えないのは、オレかキミのどちらかがつまらねえヤツだってことだな。

#345

自分の考え方の偏りに気づかず右往左往しているうちなら滑稽で済むが、気づかないまますっかり足場が固まったつもりになって他者を批判し始めると醜悪になる。

#344

キミは人の分(ぶ)を語る前に自分の器について考えた方がいいんじゃないかな。

#343

素人の作法を云々する前に、玄人は自身の仕事をきっちりこなしとけ。金こそ稼いではいるが半端な仕事しかしていない玄人ってのが多すぎる。

#342

別に弱音を吐くなといってるわけじゃない、きれいに吐けといってるんだ。余人を傷つけなけりゃ成立しないような汚らしい弱音は、悪意の罵詈と同じなんだよ。

#341

別に厳しい心構えで神に背を向けてるわけじゃあない。成功した時、その喜びを独り占めしたいからってだけのことだよ。つまり欲深なのさ。

#340

「『クー・ド・ブー』とか言ってるが、要するに屁だろ。しょうもねえ」と言い切った友人クラモト(仮名)。あんたはすごいよ。なにがって、あんたが54歳だってことだ。『ONE PIECE』連載開始時、あんたは38歳だったね。確かにあんたにゃこどもがいるが、その…

#339

シャドー星人のリサーチ力はすごい。地球防衛軍ウルトラ警備隊の面々でさえ信じきれなかった安井の予知能力を独力で先に見出し、それを作戦に使おうとしていたのだから。また、視聴者の誰もが“えらそうなおっさん”という程度の認識しかもっていなかったであ…

#338

高校生の頃、NHK総合の人形劇『プリンプリン物語』を観ながら、登場人物のひとり“カセイジン”が「む、むむむ……予感がします!」と前置きして語ることのほとんどに「おまえそれ予感じゃねえだろ、普通の論理構築能力があれば誰にでもできる、現状から組み立て…

#337

空腹を覚えた時に食べる、眠気を催した時に眠る。これらが与えてくれる幸福感は、さまざまな幸福感の基本になるものだという気がする。なのに、性欲が兆した時に生殖行為に至ることがストレートに幸福感に結びつくことは少ない。よく食欲・睡眠欲・性欲は基…

#336

現場を知らない社長の斬新な職場改革プランは、しばしば社員の就労環境を劇的に破壊する――経済コラムなんぞで読んだ時には「まあそんなこともあるだろな」程度の感想を抱いたものの、家人が台所に入った翌日、身を以てそれを実感することになろうとは思いも…

#335

憎まれたり嫌われたりしているうちは、まだいいのさ。距離が近いからな。恐れられるようになっちゃあおしまいだね。なにしろ別世界の存在に向ける感情なんだもの、恐怖ってのは。

#334

結局、三世代ばかり交代したあとになにか遺せている人間なんてのは、よほどの結果を得た者だけなんだよね。何十億のうち数人だ。じゃあ個々の営みは無駄なのかといったら、まあ無駄なんだねえ。いっそ個としては、無駄を納得した上で限りある時間を楽しんだ…

#333

人が狂うのに理由も条件もない。狂いたいと願う者が自主的に狂ってゆくだけのことだ。

#332

君が僕という存在を金で買っているつもりでいるのなら、それにこしたことはない。愛とか信頼とか、そういうもので繋がっているつもりでいられるより、むしろ安心だよ。

#331

パブロンゴールドA顆粒を砂糖をいれないカフェオレで飲むとハーシーのチョコレートの味がする。

#330

タバコが出てくるシーンに文句つけるぐらいだったら、そもそも殺戮のための兵器を開発する人間を主役に据えたことに文句をつけな。人類の歴史においては、タバコがもとで不幸になったやつより戦争で不幸になたやつの方が圧倒的に多いんだ。守備範囲が違うっ…

#329

自分しか愛したことのない奴に「その愛は間違ってる」とか言われたくないなあ。

#328

そりゃあ誰だって自分は一番大切にしたいだろうさ、オレだって例外じゃない。でも世の中には同率一位って例もあるわけでね、自分と同等に重んじたいものをもっているひとだってあるんだよ。自分がまず自分だけで二位三位がなくて四位ぐらいから他のものが始…

#327

「えーと、『そして彼の権威はシツダして』」「おいシツダってなんなんだ」「知らないけど、そう書いてある」「どんな字だよ」「失うのシツ、堕落のダ」「それシッツイじゃないのか? 失うのシツ、墜落のツイ」「そうなの?」……てゆうか墜落を知らずに堕落を…

#326

本を読むってのはさ、狭義の情報を得るための行為じゃないんだよ。人間に触れるためにする行為なんだよ。実際のとこ、本から狭義の情報を得るのだって、その情報の選択の仕方、紹介の仕方に書いた誰かの人間が出てきているわけでさ、だから純粋に狭義の情報…

#325

器の小さいヤツほど自分を過大評価する。だもんで器の小さいヤツが自身の器の小ささに気づかないまま現実の状況との間にズレを感じる時、その落差はものすごーく大きなものになっている。器の小さいヤツほどブチ切れやすいのは、その落差の大きさゆえだ。連…

#324

まあ確かに弱みは握られる方が悪いんだけどね。でもだからっつって、握った弱みを活用する側が無垢ってわけじゃないよな。むしろ弱みを握って交渉しようってこと自体、出る場に出れば弱みになるよな。

#7

飛葉大陸のウッヅマンって、確か抜き撃ちに有利なように銃身を切り詰めてあるんだよな。でも飛葉が抜き撃ちで勝負を決めたことってない気がする(素早さで敵をビビらせたことはあったはずだが)。もしかしたらふつーの銃身のままでおっけーだったんじゃね?

#323

ロックミュージックにはさまざまなことを教えてもらったが、最も教訓になっているのは「どんな反体制的音楽もメディアに乗らなければ一切の力をもたず、そしてメディアが体制の身内の一種あるいはそれ自体がひとつの体制として機能している以上、メディアに…

#322

こどもが生まれてから、鏡を見なくなった。知り合った子育て仲間である母親たちが誰もみな魅力的に輝いているのを見て、わざわざ鏡を相手に自分を取り繕う必要性を感じなくなったからだ。自分が子育てに熱意をもっている限り、彼女たちのように活き活きとし…

#321

ひとがひとりでは生きてゆけないというのは、誰かに頼らなければ生きられないということではなく、誰かに頼られなければ生きられないということである。

#320

ひとこと意見を言うととりあえず五つや六つの言い訳が返ってくるわけだが、言い訳に言い訳を重ねるうちいつの間にか自身の当初の動機や手法を自ら否定することになっちゃってて、しかもそれに気づいていないという爆笑の状態が出来するわけさ。そこまでして…

#319

即決ってのはいきなり決めているわけじゃなく、事前の積み重ねからある程度おぼろげに結論が準備されていて、それが事態に及んで顕在化するってことだと思うわけ。一方で即断ってのはいきなり判断しちゃうことだと思うのね。その辺を混ぜちゃあいけないんじ…