かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

#2596

とにかくそばにいること、できれば触れ合うこと、そしてできるだけ対話をすること。関係性はただそれだけで育まれるし、それが欠けたら破綻する。

#2595

誰にだってひとりは支持者がいるもんだ。いればいいってもんでもないがね。

#2594

こどもがなにか発見すると親に報告するよね。あるいは嬉しそうに、あるいは恐ろしそうに、あるいは自慢げに、あるいは不安げに。あれを忘れたらダメだ。報告する相手は誰でもよい、自分自身でもよい。なにかを発見して、誰かに報告するんだ。それが人間であ…

#2593

けなげな花は触れずに愛でるのが嗜みってもんだよ。

#2592

偉いひとは偉そうなことを言わない、本当に偉いことを言うもんだ。なにしろ偉いひとなんだからね。偉そうなことを言えるのは偉くないやつの特権ってものだよ。引っ繰り返せば、偉そうなことを言うと思われがちなひとは偉くないやつだってことだねえ。

#2591

覚悟ってのはサトリをおぼえることなんだから、覚悟の向こうになにかがあるってのはおかしかぁないか。悟っちゃったらあとは平穏、宇宙と一体化してなにごとにも動じないのがスジってもんだろう。つまり、現世で有効なものはなにもない。なにかをやる決意を…

#2590

確かに君は君の件についての当事者だし、ゆえに僕も君の意見には相応以上の敬意を以て対するつもりでいるよ。だが、だからといって君が類似のすべての件について当事者であったわけではないし、君自身の件についても君というフィルターにかかった事しか残っ…

#2589

たとえばの話、世の中には生ハムメロンを思いつくひとと、思いつけないひとがいるわけ。で、それを食うひとと、食わないひとがいる。さらに、それを売るひとと、買うひとがいる。それぞれが微妙に重なりながら存在してるわけよ。それが世の中ってものなの、…

#2588

縁がなかったんじゃなくて、そういうかたちの縁だったんだよ。それもまたひとつの繋がり方だったってことなんだよ。たぶん、そういうことなんだよ。

#2587

できることがあるのにしないのは愚かだが、しなくてもよいことなのにできるからとやってしまうのは愚かですらない。

#2586

言っても詮ないことだから言わない、それは確かに見識というものだ。けれど、それでも言わずにはいられない時もあるのが人間というものという認定もまた、見識のうちではあるだろう。

#2585

「いつか」をもつのは大切なことだ。それが未来の「いつか」であれ過去の「いつか」であれ、「いつか」をもつうちは時は動いている。「いつか」を失ったら在るのは現在ただ一点だけになる。時は動かず、なにも変わらなくなる。

#2584

自分が攻撃を受けていると思える時は、誰が観ても明らかに攻撃されている状況でない限り、たいがいは自分が相手を攻撃したいと思っているか現に攻撃している時だし、攻撃されたら困ると思っている時でもある。

#2583

いずれにせよ住んでる世界はみんな違うんだから、誰かの世界へ引っ越そうとしたり誰かを自分の世界へ引き込もうなんてのはそもそも無理なんだし、それをゴリ押ししたって破綻するだけなんだよ。違うってことに対してもっとイイ加減になった方がいいよ。

#2582

いのちはいとしい。 新しくても古くても、健やかでも傷だらけでも、いのちはいとしい。 ただいとしい。

#2581

あいにくと世の中にはいろんな方法があってね、キミが知っているのはそのうちのごくわずかでしかない。自分が知らない、自分には合わない方法だからと排除を試みるなら、キミに合う方法を排除される覚悟でやりたまえ。

#2580

愛なんてのはそもそも身勝手なものなんだよ。だから倫理だの道徳だので縛りつけてある。最初から崇高なものだったら、愛についての教育なんか要らないはずだろう? だから、まずはそこんとこを認めて、とりあえず自分の中でだけは愛を暴れさせてやれ。表に出…

#2579

命懸けで挑むだけの価値があるのは、生きることぐらいだ。

#2578

説得力があるんだから納得力だってある。間違いなくある。

#2577

後悔するのにだって脳みそは必要なんだよ。

#2576

確かにおまえひとり欠けたって世界は変わりゃあしねえ、世界はな。でもたぶん、ひとりかふたりは変わるだろう。とりあえず俺は変わるよ、あんまりよろしくない方向へね。おまえはそれじゃあ不満だろうが、でも俺が変わるってことは知っておいてほしい。

もしいつの日か

もしいつの日か 私にも滅びの時が訪れてそののち もし魂などというものが残り それが神とか王とか呼ばれるものの前に引き出され 尋問を受けるとしたら「汝が存命のおり得たもの 誇るものを答えよ」 と問われたとしたら「ひとでございます 巡り逢いご指導を賜…

#2575

どこからも、誰からも助けの手が伸ばされないなんてことはない。そう感じるとしたらそれは、伸ばされている手がないのでも気づかないのでもなく、拒絶しているんだよ。自分自身が助けを退けている。まず自分自身が、助けを受ける自分自身を赦してやらなきゃ…

#2574

とりあえず、自分にある権利はぜんぶ相手にもあると考えるし、相手が負うべき義務はぜんぶ自分も負うべきものと考える。それが主張する者がまず通すべき筋ってもんだよ。

#2573

どうすればよいかを考えるより、どうしたいかをまず考えろ。

送辞Ⅲ

在ってくれたことに感謝。 在らしめられたことに感謝。 すべてに感謝。 さよなら、とうさん。

#2572

運命を信じるとは運命に自身の責を預けるということだ。預けた分だけ自身が楽をしようということだ。ならばたとえ意に沿わない結果が訪れても運命を恨むな、楽をさせてもらったのだから。

#2571

早い結論が必要なのは、結婚と外食の会計ぐらいのもんだ。ほかのことは凡そ結論へ至る道程をたのしむためにあるのだから、結論は遠い方がよい。

#2570

会いたい誰かがいることの幸福を忘れてはいけない。

#2569

どんな相手をも救い力づけることばは存在しない。同様に、相手を選ばず死へ至らしめることばも存在しない。