かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

#2474

息が切れるほど笑っている姿を見て、うれしくてありがたくて泣いちゃったよ。

#2473

正しく生きることは、さほど大変でもないんだ。これは正しくないと自分でわかっていながらその正しくない生き方をおこなうことの方が、ずっと大変なんだよ。だが、大変だからといってそれが褒められることかというと、逆だ。わかる? 大変さと評価はしばしば…

#2472

こどもの甲高い笑い声とか。 通りすがりの女性のなんということもない背筋の張りとか。 美ってものは日常にいくらでもあるよね。 しかし成年男性にそういうものがなかなか見つからないのはどういうわけだ。

#2471

考え過ぎて好機を逸するのも考えなしに突っ走ってしくじるのも結果を得られない点では同じだが考え過ぎた方が考える機会を得た分だけお得って感じだ。

#2470

わからないことに口を出したくなるのはかなり衰弱している証拠だから早いとこママンに慰めてもらえ。

#2469

世界は複雑だと考えるひとにとっては複雑で、単純だと考える人にとっては単純だ。なぜなら世界はそれを認識するもの毎に異なるからで、つまり複雑のひとと単純の人はまったく別の世界に棲んでいる。それが物理的に重なるものであったとしても、世界としては…

#2468

答えられない問いかけがあるって知ることがおとなになるってことだ。だがそれは答えなくてよいってわけじゃない、答えられないことにはずっと悩まなきゃいけない。悩まなくなったら、それは老いて現役じゃなくなったってことだ。

#2467

嫌われることを恐れるよりも、好かれないことを憂える方が、まだしも生産的なんじゃないかな。まだしも。

#2466

自分が人間であるということ、人間は動物の一種であること、動物は限界のある有機体だということ、そしてそれはプログラムに基づく物理的な構築物だということ。それを忘れちゃあいかんのではないかな。それが起点だと、忘れちゃあいかんのではないかな。

#2465

疲れを溜め込むのはよくないが、だからといって疲れないように振る舞うのも考えものだ。残念なことに人間は、疲れから回復することによって以前に勝る能力を得るようにできている。疲れない活動は人間を、心身ともに以前より脆弱なものにしてしまう。

#2464

毎日一度はその顔を思い出すひとがあるということは重要なことだ。それが毎日実際に顔を会わせる相手でも、月に数度だけの相手でも、あるいは年に一度も実際には会う機会がない相手だとしても、毎日その顔を思い出すひとがあるということは重要だ。それは自…

#2463

元気がなくてもよい。下を向いていてもよい。いろいろできなくてもよい。もちろん元気である、前を向いている、いろいろできるにこしたことはないが、そうでなければならない理由なんかない。まずはそれを知っておこうな。

#2462

ヒーローになんて、誰でもなれるんだ。難しいのは続けることと、なる時を選ぶことでね。そう、たいがいのひとは一度だけ、それも短い時間しかヒーローにはなれないんだよ。そのたった一度のチャンスをいつ、どう使うか。そこが難しいんだ。

#2461

なんだってそうだよ、その言を発したひとの人生がその言の担保になるんだ。デザートの食べ方だって社会における正義の実現法だってそうなんだ。だから逆に、その言からそのひとの人生がわかる。発言はぜんぶそのひとそのものなんだよ。

#2460

張る意地もない人生ってのはつまらないもんだが、意地の張り替えができない人生ってのも困ったもんだ。張り替えが簡単に利かないから意地だってのはその通りなんだが、だからってくだらん片意地に消費されちまう人生ってのはもったいない。

#2459

ケンカに負けないための唯一の方策は誰にも会わないことだ。それは同時に自己の錬磨の放棄にもなるが、ケンカに絶対負けたくない人は実行すべきだ。そのうち誰からもケンカする価値もない相手と見做され、もはや負けることなどできなくなれるだろう。

#2458

ひとつずつやるのがよい、いっぺんに全部やるのは無理だから。 ひとつずつやるのがよい、何もしないままいるよりもはるかに。

#2457

自分のことが自分でできるようになることがおとなになることだっていうんなら、全人類がおとなじゃないってわけだな。

#2456

君は君を肯定する者のために生きなければいけないんだよ。それは確かに苦しいことかもしれないが、ここではそういう取り決めになっているんだ。諦めてくれ。

#2455

信じるってのは預けるのとは違う、むしろ引き受けることなんだ。

#2454

そりゃ狩られる立場の者が「私は狩りはしない、必要性を感じない」とか言ったってなあ、説得力なんかあるわけないよなあ。それが自身の立場を知ってのことばか、気づかずに発したものかで意味は違ってくるが、いずれにせよそんなの戯れ言にすらならんよ。

#2453

レベルが気になり始めるのは馴染んできた証拠だし、レベルあげに躍起になるのはハマり始めた証拠だし、レベルなんかどうでもよくなるのは一人前になった証拠。

#2452

結局のところそれをやるのは人間だってことを忘れてやしないか?

#2451

感謝や尊敬の難しいところは、対象になるものを一旦は上位から吟味する必要があるところだ。その吟味がなければ、対象が確かに感謝や尊敬をするに値するか否かが定まらないし、かといって上位に一時的にでも陣取ることに少なからぬ抵抗感があるからこそ感謝…

#2450

叩けば門は開かれるというが、門がどこにあるのだかわからないし、そもそも入るべき門がどんな門か知らない。だからたぶん、ずっと歩き続けることになるのだろう。

#2449

バレなかった嘘を真実っていうんだ。

#2448

デカいことを考えたり言ったりしたい時ってのは、だいたい身近なちっちゃいことに行き詰まってる時なのさ。もちろんデカいことを考えるのはよいことだから、やめる必要はない。だが自身がちっちゃいことに行き詰まってるってことは、まず素直に認めとけ。

#2447

誰かと問われて即答できるようになったら引退の潮時。

#2446

いつだって、どこにだって、困ったヤツらはいる。俺たちがやらなきゃならないのは、そいつらを排除することでもブチ殺すことでもない。居場所をつくってやることだ。そいつらが自分で変わろうとしない限り、それは必要なことなんだ。

送辞Ⅱ

やはり感謝しかない。 悲しむとか悼むとか偲ぶとか、そういうことじゃないんだよ。 ただ感謝しかない。 多くの作品からもらったものは数知れず。 それは間違いなく俺の骨であり肉であり血。俺自身、俺そのもの。 同じ時代に重なる時間をもつことができた幸運…