かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

#1822

事情を述べることと言い訳することの違いは、視座を自分の外に据えようと努力するかしないかから生じる。しばしばそれは判断しづらいが、その違いを見極めようとしない人間には自分自身を含む人間を管理する能力がない。当然管理者になる資格もない。

#1821

「好き」を理解し全身で実行できるひとは美しい。 あなたのことですイモトさん。

#1820

それは、俺とあなたで見ている“未来”に、少なくとも50年の時間差があるからなんだよ。あなたは20年先の現実を考えて論じている。俺は近くとも70年先、どうかすると何百年単位で先のことを見ている。あなたは20年先が実現できなければ百年先はないと考えるし…

#1819

幸福は定量制ではないから、可能性としては全員が同時に幸福になれるはずで、誰かが幸福になった分だけ誰かが不幸になるという現象は通常は生じない。例外的に「誰かの幸福が自分の不幸になる」「誰かの不幸が自分の幸福になる」という考え方をする者におい…

#1818

いやちょっと待って。僕は「小さい作品はダメだ」なんてひとことも言っていないぞ。小さい作品で描くべきことを大きなものに見せかけるのはダメだ、大きくすべき作品を小さくまとめるのもダメだ、って言ったんだ。真ん中全部すっ飛ばして勝手な解釈を加え、…

#1817

できるできないは天の運。成る成らないは時の運。するしないが人の運。

#1816

自身の幸福を第一の目的にしているうちは幸福にはなれないものだ。かといって強いて他者の幸福を祈るとますます幸福から遠のいてしまう。

#1815

毎日「なぜその程度のことがわからんのだ」と誰かに思って生きている。ということは自分も誰かから「なぜその程度のことがわからんのだ」と思われて生きているのだろう。

かどいの干物ただ今制作中

エアコンないとマジ死ぬ猛暑。 しかし仕事部屋にエアコンないという恐るべき事実。 しょーがないから昼間は寝室に籠もり、夜九時を過ぎてから活動している。寝室にはエアコンがあるのだ。仏壇もある。姿見だってある。だがPCはない。なんかこう不細工という…

#1814

思索とは定義すること、すなわち目前にある現象に名をつけ、その名で呼ぶための条件を細かく設定・限定する作業だ。正確を期するためには、その条件を指定するための言語にも細かい定義が必要になる。そうして幾重にも定義を連ね、てっぺんにちょこんと結論…

#1813

自分にやさしくした分、誰かにもやさしくするというのはどうだろう。自分が今日やろうと思っていたことを怠けたら、怠けた自分を責めるのでなく赦し、同様の容赦をひとにおこなう。暮らしやすくなる気がする。

瀬下さんを出せ!(『ウルトラマンR/B』閑話)

7月7日から、ウルトラシリーズの新作『ウルトラマンR/B(ルーブ)』が始まった。 この春から小学生になった息子はかなり気に入っているようだ。 ダイヤブロックを使って、初回に登場した怪獣・グルジオボーンをつくった。 これが立派なもので、直立二足歩行…

#1812

好き嫌いでものごとを語るな、なんてことは思わない。むしろそれ以外にどんな語り方があるのかと思う。だが語った内容への賛同や恭順を強いるのはやめろ。それは俺が決める。あんたの好き嫌いに従う意志を、俺はもたない。

#1811

そりゃあ向こう数千年以上ずっと“明日”はあるさ。あり続ける。大丈夫、いきなり夜が明けなくなることはない。だがその夜明けを君個人が迎えられるかどうかはまた別の話なんだよ。なぜ迎えられることを大前提にしているのかな、していられるのかな?

#1810

「昔はよかった」は敗者の負け惜しみだが、ではそれを言う者を敗北へ押しやった勝者が誰なのかというと、これが存在しないのだ。強いていうならある時代を昔にしてしまった者になるが、それが明確な例はごく少ないし、明確である場合に昔を懐かしむ者はほと…

#1809

進化とは変わってゆくことであって、そこに人間の「進んだ」「退いた」という価値観は本来無用だ。たとえば穴居生活の長さから光に対する感受性が縮小する方向に向かったら、それもやはり進化なのだ。これを表現するなら「視覚が退化した」ではなく「視覚が…

#1808

そりゃあ基本性能とかコストパフォーマンス、フォルム自体の完成度とかを比べれば、今の製品の方が四半世紀前のものより圧倒的にいいさ。それはわかるんだ。でも俺は、こいつが――もう何十年も前のオモチャの方が好きなんだ。それだけなんだよ。

#1807

いつまでも力に頼るな。

#1806

自身がダメであるとを主張することは決してよいことではないが、ダメではないと主張するよりは幾分かマシといえる。

#1805

首輪から解き放たれても自ら小屋へ戻る犬のような者ばかりの国に民主主義は向かない。

#1804

本気になればなるほど遠のくものだよ。あまりにも切羽詰まってしまって、周りのようすが見えなくなるからね。ゆくべき方向がわからなくなっちゃうのさ。運のいいひとがたまさか真っ直ぐな道を進み本気を結実させる。想定通りに進んだなんてのは結果論か思い…

#1803

自分がさほどの存在でもないと気づいたあと、そういう自分とどう折り合いをつけるかでのちの器が決まってくる。気づかないのは論外。

#1802

愛された記憶は消えない。確たる自覚がなくともからだにしみついて種として眠り続け、伝えるべき相手を得て必ず芽吹く。

#1801

できないと理解し敬遠できるのは賢いことだ。ただし理解することとあきらめることは違う。理解は客観の産物で、あきらめは主観の産物。その区別がつかないようなら、できるようにはなれない。

新・地獄の筐が開く

※関連記事/ 『地獄の筐が開く』(2018/02/06)http://d.hatena.ne.jp/st79/20180206/1517936141 『地獄の筐が開くⅡ』(2018/05/02)http://d.hatena.ne.jp/st79/20180502/1525277184 『地獄より這いいずるもの』(2018/02/07)http://d.hatena.ne.jp/st79/2…

#1800

筋肉痛発生が翌日で翌々日には収まるからまだまだ若い…と思う辺りがもう老いた証拠。

#1799

ふざけるなと言われてすぐやめる者に大した成果は期待できないが役に立つ可能性はそこそこにある。三度言われてやめない者の向こう側には大きな損害が見えるので即刻退場していただく。

#1798

一遍には考えないことだ。対象を細かく分解してまず部品のひとつずつを考え、それらをまとめて小さな部分として考え、最終的に全体像として組み立て直す。そうすれば八割のことは簡単に解決できる。残り二割が正味の難題となる。

#1797

虎児を得んと欲すればこそ虎穴にも入るのであって虎児がおらぬと知った虎穴に入る莫迦はおらぬのよ。

#1796

別にすべてのことを自分自身や近しい誰かの事件に置き換えて考えろなんてことは思わない。いいたいことは逆で、自分自身や近しい誰かに関係のないことには手を出すな、口を挟むなということ。いいたいことがあってもちょっと飲み込んでおけ、ということ。も…