2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧
栗本和博はすごいと思う。作品にさほどのキレがあるわけではないが、彼がDQⅢの『知られざる伝説』でDQ4コマという新しい流れを創らなかったら、DQの展開は間違いなく今とは違っていたはずなのだ。もちろん、彼がやらずともいずれはDQ4コマという流れは生じた…
心頭滅却すれば火もまた涼し、とかいうけどさあ。熱いもんは熱いよ。物理法則を甘く見ちゃいかんて。同様に、ヤなもんはヤ。気持ちの問題なら少しは制御できる部分もあるけど、そのうち間違いなく歪(ひず)みがシャレのレベルを越えてカタストロフるからさ…
憎むのにも愛するのにもエネルギーは必要だ。だがどちらにもフィードバック回路があって、憎むことによって憎むためのエネルギーが、愛することによって愛するためのエネルギーが再生産・補填されるようになっている。とはいえ、愛憎どちらも同じくらい効率…
別に百手も先を読めって言ってるんじゃないのよ。次の一手の可能性を、せめて三種類ぐらい考えてから行動しろって言ってんの。ひとつのことが起きたら、その応用で四つか五つぐらいの可能性を考えろって言ってんの。それができていないことを指摘したからっ…
間違いイコール悪いこと、って考え方はキライだぞ。
社会のルールってのは、要するに「お互い能のない人間同士、ここはひとつ我欲は控えめにして円満にやってゆきましょうよ」っていう妥協の集積なんであって、論理的に煮詰めてゆくとまずたいがい確固たる根拠が見つからないものだ。その上、ものすごーく能の…
えい、丁稚膀胱! えい、丁稚ブラシ! ええーい、丁稚ワイフ! 丁稚ボール! エヌ丁稚ケー!……はぁはぁはぁはぁはぁ……。(丁稚でどれだけ駄洒落を思いつけるか勝負中)(どんな勝負なのかは自分にもよくわからない)
枝葉を切り落としてものごとを単純化するのはいいことだ。だが、切り落とす枝葉を選択する能力もないのに単純化を図ろうとするのは暗愚の業だ。肝心な枝や葉を落として単純化が達成できたと胸を張る姿は、笑いの種にすらならない。もっとも暗愚は、その区別…
アクションに必ずリアクションがあるのは、物理学の世界だけだ。人間がつくった世間は例外だらけで、しかも例外則が必ず適用されるかというと、それにすら例外があったりする。
晴耕雨読なんて面倒くさいよ。晴読雨寝がいい。曇りの時にはなんか聴く。
東京銘菓の『ひよこ』って食いづらくね? オレ食いづらい。だってアレ可愛いじゃん。どこから食っていいかわからないじゃん。アタマから食ったらなんか猟奇的だし、逆にアタマが残るように食べたら後半は晒し首状態だし、とにかく可哀相で食いづらいのよ。味…
そのひとから学ぶものはもうなくなったと思う時は大概、そのひとのもっているものを自分が正しく量れなくなった時で、つまりそのひとについて自分の理解が及ぶものがなくなったというだけのことだ。要するにそれは、正確にいえば「学ぶ」ものがなくなったの…
そろそろ正解よりも安眠の方が欲しくなってきたぞ。
NHKのドラマ『実験刑事トトリ』がおもしろい。かつて『相棒』や『古畑任三郎』にあったTVドラマ的な理詰めの謎解きや、偏屈探偵という昔懐かしいキャラ設定、いわゆるでこぼこコンビのロードムービー的な雰囲気に爽快感を感じる。都鳥を演じる三上博史が役者…
Eテレ『忍たま乱太郎』は放送開始20周年なんだそうだが、あのOpテーマソングの歌詞がオレは大っ嫌いだ。「やりたいこと やったもん勝ち」とか「そうさ100%勇気」、「もうやりきるしかないさ」「永遠に忘れないでね」と、乱暴で無責任な勢いだけのことばがて…
アタマの悪いヤツってのは、考えることのできないヤツのことだ。で、考えることができないってことには、いくつかの事情がある。考えるってのはものごとを積み重ねてゆくことに似ていて、だからアタマの中の天井が低いヤツはいっぱいのものごとを積み上げら…
そりゃあ確かに、失われた時間、すでに過ぎ去ったは取り戻せないさ。だが、未来の時間を先取りすることだってできないだろう? 結局のところは今、この時間しかないってことだ。オレたちはそういう世界に生きているんだよ。
良かれ悪しかれ噂が立つほどになったらその人生はそこそこ成功したといえる。もっとも噂の出所が特定できる場合は話が別だが。
成立までにどういう経過を辿るのであれ、その論が最終的に言語で組み立てられるものであるのなら、言語の構成要素である単語ひとつひとつは、その意味をしっかり定義されていなければならない。その論の中において、という限定つきでかまわないから、とにか…
とりあえずわが子に望むこと。積極的に自身の生を追求するひとにはならずともよいから、積極的に自身の生を肯定しないことのできないひとになってください。
自分がこの先一生遊んで暮らせるだけの金ってどれぐらいだろうとざっと計算してみたら、二億円に届かなかった。なんか微妙に寂しい額だな、これは。
考えても答の出ないことを考え続けることは、ただの無駄。でも人間ってのはそもそも無駄の塊みたいな生き物だから、無駄でもなんでも考え続ける方がずっと人間らしかったりする。
僻んだ奴は相手にしない方がいい。僻んでいる時点で、そいつは敵の存在を認識しちゃってるんだ。つまりとっくに戦闘態勢に入ってるってことさ。そんな奴と関係してると、今に不毛な争いに巻き込まれるぞ。
いやだからケチをつけたいわけじゃないんだってば。問題点を問題点だとはっきり認識しなけりゃ、なにをどう改善すべきかさえわからんでしょうが。だからまず問題点を洗い出す、その上で対策を考えるの。それがヤなら、よいものなんか欲しがるな。
悪を設定しないと落ち着かない人っているよね。正直うざいんだなあ。別に、毎日イイコト探シヲシナイトイケナイヨ、なんて言うつもりはないが、毎日悪いこと探しをする人生ってどんなもんなんだとは思う。
皮肉の通じない人にも困ってしまうが、通じ過ぎる人は実に厄介だ。なにを言われても、ない裏を勝手に創作しては周囲を敵視しまくる。その上自身はなにひとつ悪いことをしていない善人だと信じて疑わないとくる。そういう人にとって世界はよほど住みにくいも…
日本語をちゃんと知らない書き手が重厚さを演出しようとして、見よう見まねの古語を使う。使い方を間違って滑る。重厚さどころか軽薄さにすら至らず、めっちゃ情けない場面となる。意外に映画のシナリオに多いパターンだったりする。スタッフの誰かが指摘し…
寒いといろいろ億劫になって、ただぬくぬくと布団にうずもれていたくなる。従ってオレの冬の生産性は極めて低い……と書いてから思った。夏は暑くて動く気になれず、生産性が下がるんだよな。秋はどうだ? 比較的元気だが、夏ばてから回復しようとついのんびり…
あ痛ァ……。なんかねぇ、どうしても『百の壁』みたいなものを感じるねえ……。それはそれとして、昨日(11月1日)に、長子が初めてつかまり立ちをしました。嬉しいもんだね。それはもう嬉しいもんだね。
生まれて一年に満たない赤子にも欲望はあるし、それを満たすための手管だってある。こども=無欲で無垢、という認識は通用しない。ただ、抱く欲望の種類は無垢といえるのかもしれない。その欲望は、自身の生を生き物として真っ当に実現したい、という類のも…