かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

#139

(運命シリーズ③) 運命ということばの便利さは、信教の有無や神の別、あるいはその他の超人的ななにかに自身を仮託することなく、むしろ自律を保ったままで自身に起きた理不尽を納得させられるところだな。それは運命という新たな神の創造に過ぎないのかも…

#138

(運命シリーズ②) 運命論者はそれ以外の者よりちょっとばかり賢いのかもしれない。自身の力が及ばない対象について、自身の力不足を認めつつ、けれど自身を追い詰めないようにバランスを取っていると考えられるからだ。一方で運命を認めない者は、力が及ば…

#137

(運命シリーズ①) なぜ運命に逆らおうとしないのか、だって? おいおい、そりゃあ話が引っ繰り返ってるぜ。ひとの力じゃあ逆らっても抗っても翻らない事態、それを運命って呼ぶんだよ。そういうものに逆らいようがあるもんか。もっともそれは、だから、既遂…

#136

北陽の虻川美穂子とAV女優の夏目ミュウはかなり顔だちが似ていると思う。なんか使い途がありそうな、なさそうな。

#135

Eテレ『どうも! にほんご講座です。』の女忍者みりんって、無駄にセクシーだよな。ああ無駄だ。でもセクシーなんだよ。なのに無駄だ。なんかもうじれったくてちょめちょめな感じだよ。

#134

悪い連鎖のさなかにいる人ほど、自身がそういう状況にあることを認めたがらない。なぜならそういう人々は、その状況を否定することによって自身の存在を維持しているからだ。即ち、「自分がそういう者であるはずがない」という考え方を以て自身を支えている…

#133

スイちゃんはけっこうあばずれで、そこが魅力だ。ゆうなちゃんは一所懸命で、そこがちょっと痛々しい。しおりちゃんは突っ張らかっているが芯はわりと純で、それを当人も意識しているから時おりぎこちなくなるが、そこが自分の一番可愛らしいところだと気づ…

#132

戦士とは、戦に赴く者のことである。戦とは単なる闘いではなく、基本的に命をやりとりする闘いのことであり、またその目的は勝敗を決することである。従ってひとたび戦に身を投じれば、闘士は相手との殺し合いをおこなわなければならず、そしてそれは当然ど…

#131

長子、現在生後十か月。このところ急速に知力体力ともに発育中。元気に遊び元気に笑い元気に学び元気に泣き元気に眠る。その寝顔を見ていて思う、こんなに美しい命の父が本当に自分なのかと。オレがこの子の父親でいいのかと。ただすやすやと眠っている顔を…

#130

馬鹿者の子は馬鹿者にならざるを得ない。もちろんこの場合の馬鹿者ってのは、知識に貧しいとか学問に疎いって意味じゃない。ひととして押さえておくべき道を押さえていない者のことだ。道をわかっていない親に育てられたら、その子が道を知る術はないんだよ…

#129

だいたい一日にふたつか三つは、ここに書くに値すると思える題材を考えついている。なのにいざエディターに向かうと、きれいさっぱり忘れている。少し前までは、「記憶に残らないような題材は大したもんじゃなかったのだ」と思えたのだが、最近は「なんかす…

#128

ニッチ(niche)とはそもそも壁龕(へきがん)、つまり装飾品などを安置するため壁に設えられた窪みのことだという。さて現代の日本は分衆化が進みに進んだ結果、ニッチ産業、即ち多くの顧客は期待できないものの確実に需要があったり、あるだろうと予測され…

#127

気心の知れた友人たちと過ごす時間に勝る価値を備えたものが、またとあろうか。

#126

努力が報われないと嘆く人々の中には、けっこうな割合で努力すべき方向をそもそも間違ってしまっている例がある。それはたとえていえば、42.195kmを走り終えたあと、自身の迂闊に起因するコースアウトで失格を宣告されながら、コースマーシャルにいちゃもん…

#125

昨三月に子が生まれ、昨五月に母が逝去した。今、子は生後十か月を目前にして、日々信じられないほどの勢いで成長している。その姿を見ていて思う、母にはもう少し長生きしてほしかったと。今なら五月より、少しは親というものがどういうものなのか、わかっ…

#124

ごく単純な、あるいは実現への具体的な努力を伴った羨望はひとの生を豊かにするが、そのどちらでもない羨望は、抱いた当人はもちろん周囲も不幸にする。

#123

愛し方も愛され方も、学習して身につけるものなんだよ。記憶すらない頃の体験に根ざすある種の衝動、それをかたちにするには自主的な鍛練が必要なんだ。もっとも、土台になる過去の体験がなければどんな鍛練も無意味なんだけれどね。

#122

それはキミの真実であって現実ではないのだし、キミの認識する世界はキミだけのものなのだから、他者にそれを押しつけるのは傲慢というものだよ。キミが思う“当然”はキミだけのものだし、キミが思う“みんな”はやはりキミの認識する世界の中だけの虚像だ。だ…

#121

この世には確かに、ひとを励まし生への力を与える創作物が存在する。映画『ホビット』を観て、そう思ったよ。まあ確かに、ダミアの『暗い日曜日』のように、その正反対の作用をもたらす創作物もある。けれど創作物とはそもそも、ひとに生への力を与えるため…

#120

そんなにまでして守らなきゃならない自我って、いったいどれほど大変なものなんだ? もっと上の方に視点を置いて大局を観た方がいいぞ……っつっても、器の小さい奴には無理なんだろうなやっぱり。

#119

外見の美醜などたかが皮一枚の話とはいうが、内面の美醜だってたかが知れたもんだよ。そして外見であれ内面であれ、美醜なんてものは時代ごとに基準が変わるごく浮ついたものに過ぎないんだ。畏れ多くも“永遠の愛”とかを語る方々は、外見内面にかかわらず美…

#118

ジミヘンの凄さって、常に音楽と認め得るか得ないかのスレスレの線をゆきつつ、常に間違いなく音楽だと断じ得る作品を産み出し続けたってところにあるのかもしれない。いわゆるフリージャズには、スレスレの線から向こう側へ落っこちちゃった作品も多々ある…

#117

問題は、悩みの種が尽きないことよりも、芽吹いてみないとその種の凄さ(あるいは無意味さ)がわからないことだったりする。

#116

超リアルな嘘と現実離れした現実とでは、考証に手間をかけている分だけ超リアルな嘘の方に価値があると思うんだが、世間一般では現実離れした現実の方が貴重さゆえに高価値だと思われているらしい。なんか納得がゆかんなー。

#115

世を拗ねている暇があったら、一時間でも多く眠った方がいい。

#3

6日7日と伯父の通夜・告別式に出席して思ったこと。結局オレは人間が好きなんだ。だから誰かを失うことが悲しいし、誰かを失って悲しんでいるひとを見るのもまた悲しいんだ。このオレを、そういうステレオタイプな人間に育ててくれた親には感謝したい。

#2

あっまた100の罠。それはそれとして、こどもの成長を観るのは素晴らしい喜びであり、もしかすると最上の快楽だと思うんだが、それって自分自身の生命力と引き換えに得られるものなんだね。自身の命を削りながら得る快楽、ってわけだ。あらゆる快楽にそういう…

#114

だいたいここに書いてることって、起承転結の結だけみたいなもんで、その気になれば最低でも四百字詰め原稿用紙五枚分にはなる程度の背景が毎度ある。でも面倒なんで結論だけ書いている。かといって全部書いたら書いた分だけの価値のある中身になるかという…

#113

今さらこんなことをいうのも恥ずかしいんだが、自由ってのはなにをしてもいいってことじゃない。実行できる取引の種類が多いってだけのことだ。そしてそれは取引だから、実行すれば当然ながら債務が生じる。その債務を背負える者にだけ、実行の機会が与えら…

#112

いろいろなことを中断し続けている。中止しているわけではない。けれど再開の見込みは今のところつかない。そしていろいろなことが自分の周囲に積みあげられている。狭い部屋に荷物の詰まった段ボール箱が次第に増えてゆくように、やりたいことそのものによ…