かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

#1074

ひとを疑うのは、自分を疑っているからだ。ひとを恐れるのは、自分の中にある恐れるべきものをひとに投影しているからだ。すべては自分の中から生じている。

#1073

一日に一度、誰にでもいいから感謝するといい。褒めるといい。できれば通りすがりの相手がいい。たとえばコンビニエンスストアのレジのひとに「ありがとう」と言う、たとえば工事中の交通整理のひとに「ご苦労さまです」と言う。それだけでいい。毎日続けら…

#1072

経緯があって、すり切れててかてかになったソフビ人形を入手。レストアプランを建てるため、ためつすがめつするうちに泣けてきた。てかりのひとつ、汚れのひとつが愛情の証なんだなあ。愛されたんだなあ、本当に愛された人形なんだなあこれは。コレクターの…

#1071

ひとのこころを操ることに長けた人は、しばしば人間が物理的存在であることを忘れるらしいね。こころ自体も化学反応のひとつだってことを忘れるのは危険だと思うなあ。

#1070

まあだいたい楽しければいいんだよ。楽しくないと、人間はたいがい悪いことを始めるもんだ。悪いことは手軽にできるし、それなりに楽しさもあるからね。でも悪いことの楽しさは、悪くないことの楽しさには及ばないんだなあ。

#1069

罠の周辺のひとびと。1)罠に嵌まったことに気づくひとと気づかないひと。2)罠による不自由に気づくひとと、気づかないひと。3)罠による不自由を嘆くひとと、楽しむひと。さて、これらを組み合わせた時、どの組み合わせのひとが最強といえるんだろうね…

#1068

どうも世の中には、ひとを不快にするとはどういうことか理解できないモノが少なからず存在するらしい。まあね、俺もけっこうひとさまを不快にしていることが多いだろうとは思うんだけどね、それがどういうことかを理解できないわけじゃないと思うのよ。でも…

#1067

蛙の子は蛙になる。たとえ最初は似ても似つかぬ姿でも、いずれそうなる。猫の子は猫に、ひとの子はひとに。その連鎖を知りつつ、ひとじゃないものの子であってもちゃんとひとになってほしいと願うのは図々しいことなのだろうか。

#1066

ちゃんと「ありがとう」がいえない人間の言説には、誰も納得しないぞ。てゆうか、いい齢こいてちゃんと「ありがとう」がいえない奴は国の恥だ。

その発言は誰のもの

人間ってのは根本的に分断され孤立したものなのよね。 「いーやそんなことはない!」と仰るあなた。あなたの最も親しいひとはどなたですか。あなた、その方のこと全部わかりますか。 その方と向かい合って話をしている時、その方がたとえばテーブルの下で組…

#1065

下位の存在を設定しなければ生きられないようだったら、いっそすっぱりあきらめちゃってもいいんじゃないかな。人間ってのは、敬ったり愛でたりしているだけで充分に生きられるもんだよ。

#1064

身内に恥晒しがいてほしくないって気持ちはわかるが、だからって恥晒しはみんな余所者だと決めつけるのはそれ自体が恥晒しだってことに気づけよ。恥晒しを余所者と決めつけるおまえは周囲から恥晒しだと思われてるってことだ。そんなおまえは余所者扱いされ…

#1063

あんた方が賢いってことはよくわかったから、今はちょっと黙っていてくれないかね。いや、黙っていろ。あんた方の賢さは、危急の時には邪魔なだけなんでね。

#1062

社会への貢献とか、わりと考えなてません。でもそれは別に反社会的な主張に因るわけではなく、単に根っからの物臭だからでしてね。好きなことを好きなようにやっていられたら、それでいーんですよ。それに今や好きなこと自体そんなにないしね。俺ホント無害…

#1061

ない袖は振れないよう。(やる気を見せろと言われて)

#1060

安心しろ。どういう事情になっても俺はおまえらに頼るつもりはないし、それでどういう結果に辿り着いたとしてもおまえらのせいにはしない。だからおまえらは俺に対して恩の前売りをするな。というわけでおまえら、うるさいから俺の前では黙れ。可能であれば…

ただ祈る

わずかでもつらい涙かなしい涙くやしい涙の少なくあれ。ただ祈る。

#1059

まあ時々はヤリ過ぎかなーと思うこともあります。あんまり反省はしないけどな。それに俺がヤリ過ぎと思っても相手はなにも気づいてなかったりするからな。なんか圧倒的にバランス悪いよな……。

#1058

自分はデキると思い込んでいる連中が不平不満を露わにする姿をかつては見苦しく感じたものだが、最近は微笑ましく思うようになった。就学前児童が我が儘をいう姿とまるっきり同じなんだものな。彼ら彼女らの、失われない少年・少女の心に祝福あれ。

#1057

感謝できるひとがいて感謝できることがあり感謝できる機会があることに感謝する。

#1056

賢いひとは、実際の経験を得ずともさまざまな先人の経験や思索をその作品や記録から学びとることができ、かつその学びが実体をもたないことを知り、それでもその学びに応分の価値があることを認じつつ、それを決して恃まない。

#1055

うん実に御尤もにて仰る通りだからそんなとこで名乗りもせず罵声を挙げてねえで自分の身近な人々にそのままのことばで説いて廻ってはどうかなあ。マスなメディアを使った啓蒙もよいが、まずは自身の生活環境の改善から始めた方が日々の暮らしが楽しくなると…

#1054

別に、打てば響くような反応を期待しているわけじゃあないんだ。一を聞いて十を知るなんてのは、望みもしない。ただ言ったことだけは着実にやってほしいわけだよ。それだけなんだ。

#1053

二十年ぶりの電話でもすぐに顔がわかり当時いっしょになにをしていたかわかるひとがいる。一方、数年でももう忘れ果てた人もいる。どこが違うかといえば、そのひとが向けてくれた意志の密度のように思う。できれば俺も誰かの記憶に残ってゆくような者になり…

#1052

ものごとに文句ばかり言うのは、自分の世界は狭いですよ、と公言するようなものだ。広い世界を知る者なら、文句も言うが対策も提示する。その違いすらわからないほど、文句ばかり言う者は狭い世界しか知らない。

#1051

これホントに真面目な話なんだが、長屋のご隠居レベルに達さない者の公開範囲無制限ウェブ投稿は規制した方がいいんじゃないか? 表現とか自己実現の自由を主張する以前の問題だと思うぞ。え? 俺はどうなのかって? いや別に公開範囲無制限のウェブ投稿なん…

#1050

こどもにおとなのルールを強(し)い罵倒をおこなって省みないモノは、こどもの年齢ではないがおとなにもなれていない中途半端な存在ばかりだ。つまり、多くのこどもたちがもつ可能性豊かな未来はすでになく、多くのおとなたちがもつ学びの結果としての見識…

送辞

感謝しかない。 悲しむとか悼むとか偲ぶとか、そういうことじゃないんだよ。 本当に感謝しかない。 多くの作品からもらったものは数知れず。 それは間違いなく俺の骨であり肉であり血。俺自身、俺そのもの。 同じ時代に重なる時間をもつことができた幸運を思…

#1049

所詮は肉塊、いずれは腐れて失われる。けれども今は生きている。いったいそれがどういう巡り合わせなのかは知らないが、そこらにある原子の組み合わせで不思議と存在を維持し膨らませている。その危う過ぎるバランスを実感する時、改めて今という時間の稀有…

#1048

世界が狭い人の困ったところは、認識している世界の狭さではなく、その世界が狭いことにいっかな気づかない、気づけないところだ。