かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

#3047

誰にでもそれぞれの「できないこと」がある。いや自分にはないと言う者は、経験が足りないかできたつもりでいるだけかのどちらかだ。

#3046

痒いところには手を届かせて気持ちよくしてくれるのに、痛い時にはただ見てるだけなのな。いや痒い時だけでも助かってはいるから文句はいわない、痛みは見ているだけでもかまわない。でもその時の薄笑いはなんとかならんかな。

#3045

泣きたい時に泣くことは基本的人権に含まれていてよい事案だと思うんだけどなあ。

#3044

レベルの差は上の者からしか判定できず、上の者は下の者に対して凡そ無関心なので、もしレベル差が気になり始めたらそれは自分が相手より劣っている証と考えて問題ない。

#3043

憎しみや妬み、怒りなど負の感情を自身の駆動力にする人は少なからず在り、瞬発力においても平均的出力においても憧れや愛情といった感情を駆動力にするひとより強い力を発揮できるようである。しかしその種の感情は長くは保たず常に新たな燃料すなわち負の…

#3042

そもそもに愛は個々の一方的で手前勝手な感情なのだから、それに他者の許容や受容を求めるのは驕りであり愛に輪をかけた勝手であり、またそれへの見返りを求めるなど愚を越えて痴の域にある行為であって、しかしそれを認識した上でも愛は止まらないものなの…

#3041

この国に在って、一人で生きてきた、一人で生きている……と躊躇わず言える人には、いろいろと教えを請いたいことがある。とりわけ、どうすればそこまで傲慢になれるのかは是非ともご教示を賜りたいところだ。

#3040

美を求める心は普遍のものだが、人間が認識する美の規準は常に流動的なので、時を共有するすべての者たちにおいて美への欲求が全方位的に満たされることはあり得ず、従って美は人間にとって常に争議の種となるのである。

#3039

多数派を標榜する者たちは、それが事実であろうとなかろうとその表明による他者への圧を常に他者に感じさせ、その圧による他者の萎縮を無意識にでも期待している。そしてその行為の浅ましさを常に省みない。

#3038

「自分にできないことを他者に求めるな」っていわれてもなあ。自分ではできないことだからその道の達者に頼んでるんだけどなあ。

#3037

「世の中はそんなに単純じゃない」と言う者は、世の中を知ることに注ぐべき力を惜しんでいる者か、或いは世の中を理解できない程度の知力しか備えていない者のどちらかだ。

#3036

人間は疲れるために仕事をする。疲れなければ余計なことに首を突っ込んでしまう生物だから、余力が残らないようにしているのだ。

#3035

話が通じるとは語の定義をある程度共有できているということだ。だから話が通じ合えない相手とはひとつずつの語の定義から始める必要がある。どうしても話を通じさせたいと考えるのならばどれほど費やす労力が膨大であろうともそれがまず必要な手続となる。

#3034

世界の基礎構築が異なる相手と話が通じないのは当然のことであり、そのこと自体も通じない相手も否定してはならない。ただしその相手を自身の世界の要素として認めないことは赦される。

#3033

過去を知らぬ者に未来への期待を抱く資格はないし、過去を知らぬ者は具体的な未来を想像することがそもそもにできない。

#3032

憎まれるのも財のうちではある――恥ずべき財ではあるが。

#3031

ただ単にあきらめないことは取り柄でも美徳でもなくむしろ人生を袋小路へ追い込む呪いのようなものだ。

#3030

『やる』ことはもちろん大事だが、もっと大事なのは『なにを』やるかを決めることだ。

#3029

大きな主語で語りたがる者がまずすべきことは、知識や情報を漁ることでも自身の世界の規模を再確認することでもない。口を噤むことだ。ほかのことはすべて後回しでよい。

#3028

男がいろいろのことを女に任せたがらないのは、女たちにやらせれば大概のことがあっという間に片づいてしまって男たちの出番がなくなるからだ。

#3027

愛することがひとつの才能であるのと同様に愛されることもひとつの才能である。

#3026

可愛さというものはどこかに落ちているものではなく、まず自分の中にあって、それを他者に投影することから生じるものだ。つまり可愛いと感じる者が何より先に可愛いのであり、従って自らの中に可愛さを備えない者は可愛さとは根本的に無縁である。

#3025

かっこよく決めたいというかっこわるい心をまずなんとかしろ。

#3024

こどもだましというからには、おとななどさぞかし余裕でだませるんだろうな。

#3023

女性は殴らないというのはなかなかご立派な主義だが、それなら男性も殴るべきではないね。女性に対しては納められる拳が男性には納められないというのなら、それは理性になんらかの欠陥があるのだろうし、男性に対して殴ってでも伝えなければならないことが…

#3022

ひとには自分がなにに秀でるかを選ぶことはできないし、秀でたことを人生に活かす方策もなかなか自由には選べないが、それでもなにかには秀でるものだし、それを自身が愛でるかどうかで自分の人生の質を変えることができる。

#3021

争いに勝利して成果を得ることの味をしめた人間は、争わずに成果を得られる時にも争いを選び成果を得ようとする。争いには、人間をそれだけ惑わすものが含まれている。

#12

気負いなく「またね」と言えるひとと日々との狭間にて思う危うさ

#3020

知らないことを恥じる必要はないが誇るのは無知に気づかない程度に恥ずかしい。

#3019

当たり前の価値を知るのは当たり前でない経験や認識をもつ者だけだ。この件においては逆も真であり当たり前の価値を語る者は当たり前でない経験や認識を必ず備えている。