2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
頑張れる余力があるうちに休んでおけ。とことん力を使い果たしてしまうと、休むという意志すらはたらかなくなる。
残念ながら、賢くあるか愚かにあるかの決定権は各人に与えられていない。予め付与された賢さや愚かさと仲良くやってゆくしかない、それが人間というものなんだ。
おれにはおまえの幸せを見る幸せに優る幸せはないんだよ。
愛情自体は身の裡から自ずと湧き出るものだが、その表現と実行はもちろん、それが愛情であると認識するのにも学習が必要だ。
世の中のさまざまなことに正誤があるという考え方にまず正誤の吟味が必要だ。
本当に自分が自分の力のみで生きていると思っているのならまずそのスマホを棄てろ。
貧しさは文明を育てるが、文化は育てない。
時間はいつだって潤沢にある。ないのはその時間を有効に活用する能力だ。
叶えたい夢こそが財産。叶えた夢の記憶など野良犬にでもくれてやれ。
『ひとそれぞれ』は「ひと」の話だからな。人間以外にゃ適用されないよ。
高い山に登るとか、空気もない宇宙に飛び出すとか、無理に挑むのは人間の習性みたいなもんさ。意気やよし、だ。だがやる時はひとりか有志だけとやれ。関係ないやつを巻き込むな。それが人間として全うすべき最低限のルールってもんだ。
「きれいごとじゃ世の中は通らねえ」と言う者を信じる必要はない。それを言う者がまずきれいごとを台無しにしている。全員がきれいごとで生きてみればわかることだ。
疲れたら休まなければいけない。休んだ方がよいのではない、休まなければいけないのだ。もしそれが実現できない状況であるなら、その状況とは絶縁する以外にない。
誰かの身になって考えるという傲慢が赦されるなら、自身をとことん追求するという僣上が赦されないわけがない。
参加者の全員が頑張らなければ維持できないシステムはシステムとして破綻しているので、早々に解体・再構築するのがよろしい。だが例外はあって、参加者全員が頑張りたいと願っている場合に限ってはそれが最良のシステムとなる。
それをできない言い訳を考えることは、それをやるよりずっとクリエイティブなことであって、だから言い訳を考えついた者にそれができないはずがない。
ひとは機械になれないし、なる必要もない。もし機械めいた人がいるとしたら、それはそもそも機械なんだよ。
自分ひとりでできると思えるうちはなにひとつできていない。
ダブルスタンダードとそれを使う者はなにかと迷惑だが、いちばん困るのは当人がそれに気づいていないみっともなさをこれでもかとばかりに見せつけられるところだ。
『矛盾』はまず起き得ない。なんとなれば矛盾は、矛なるものごとと盾なるものごとをまず同一の条件下に成立させる必要があり、しかし多くの場合それら矛と盾は異なる条件下に成立していて、その差異がたとえわずかなものであっても条件が異なる以上は矛盾し…
いずれにせよ欲があるうちが華。
強さはさまざまな余分を削ぎ落とすことによって得られるもので、ゆえに強さ以外のすべてを放棄したものが最強となるが、その強さがなにかの役に立つかといえば否。なにかの役に立てるという観念すら備えないのが純粋な強さだからである。
「まずできることから手をつけろ」はよく聞く謂だが、その通りに手をつけた結果すぐにできない部分へ突き当たり放置された累々たるものども、生きても死んでもいない宙ぶらりんのなにものかをどうすればよいかについては誰も言及しない。ともあれ、世界がむ…
人間は聖人と俗人に二分できるようなものではない。誰でも聖なる部分と俗なる部分を併せもち時により状況によりそのどちらかが色濃く顕れるだけで、どちらかしかもたない人間は存在し得ない。ただそれを意図的に操れる者はより俗の色が濃いようだ。なぜなら…
好きなことを好きなだけやれる状況が整った時その対象がどれだけ好きかが判明する。
賢者と愚者の見分け方は簡単だ。「あんたアタマが悪いねえ」と言われて「ええ、困ったものです」と頭を掻くのが賢者、ムッとしたり反駁を始めたりするのが愚者だ。難しいのは知識があるひととないひとの見分け方で、これは見分けようとする側に本当の知識が…
笑顔は敵意がないことを示す最も初歩的なコミュニケーションであって、これを円滑におこなえない者は、その一点から敵意ありと見做され『反撃』を受けても仕方がない。
信じてもらえることよりも疑われないことを目指したい。
物で満たされる贅沢、物でないもので満たされる贅沢。どちらが尊いということも卑しいということもない、どちらも人間には必要なものだ。もしいずれかを否定するような言行があるなら、その言行の主は人間を知らないか悪意があるか、どちらかだ。
陽はまたのぼる、必ずだ。その前に必ず沈むが。