かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

#1158

悔しがれるひとは幸いです。なぜならそのひとには、悔しさを感じられるだけの自負というものがあるからです。あきらめてしまったひともまた幸いです。もはや思い悩む必要がないからです。

#1157

いつか訪れる未来なんてものは、いつまで経っても訪れやしない。だから、やりたいと思うことが今あるのなら、今やっておけ。刹那的になれっていうんじゃないんだ、それが創造なんだよ。ものを創るってことは、そうやって営まれてきたことなんだ。

#1156

いつだって特別なことをしたという自覚はない。そこがまずいんだ、多分

#1155

トラブルは歩いてこない いつも走ってくるんだよ 一瞬百歩 気づくと背後 惨禍運んでニッと笑う

久々に仕事したよ

『急逝したミュージシャン達40名「死の真相」そして男たちは伝説になった─』 (2016年9月5日発行 発行・発売/株式会社インテルフィン) 9月5日発行扱いってことは、もうすぐ店頭に並んでくれるかな? コンビニ限定発売。どのコンビニに入るかは不明。名だた…

#1154

不幸ってのはいきなり起きるから不幸なんだよ。「これから起きますよー」なんて予告してきたら、それは不幸じゃない。予定調和のうちに入る、ごくふつうの出来事だ。

#1153

未来を実感するのは過去を振り返った時だ。今を見て過去を思い、ああ遠くまできたな、と思う時だけ未来は“実在”する。語義の通りの未来は、文字の通り常に存在しない。

#1152

ヴィンテージってのはそもそも“ブドウの収穫期”って意味だぜ。そこから拡がって、いろんなものの盛りの時期とか、当たり年のワインとか、さらにその拡大解釈で年代がかって価値があるって意味もついてきた。それでも大前提は“収穫”だし“よいもの”なんだ。た…

#1151

所詮は人間のやることだ。完璧どころか、半分にさえ届かない。だが、だからこそ人間がやることに意義があるんだよ。考えてもみたまえ。すべてが整然とした世界で、きみはなにに楽しみを見出せるというんだね?

#1150

ひとはもっと愛を語るべきだ。愛を語っている時のひとの表情は豊かで、それぞれに個性的だ。だが争いを語る時の人の表情は似通っている。みな同じ顔になる。

#1149

ダメなものはダメでいい。ダメならダメなりの方策というものがある。ダメなのにダメじゃないと思い込んだり言い張ったりするのは困る。そうかダメじゃないのかと思って進めた結果、最後はやっぱりダメになっちゃうからだ。そうなったら進めた分だけ時間も手…

#1148

どうも社会というものの意義がちゃんと教えられていないようだ。行政府の仕組みとかはどーでもよい、こともないが、なぜそれが必要なのかをまず教えないとダメなんじゃないか。それから民主主義な。多数決が民主主義だと思っている奴が多すぎる。それともア…

#1147

なるほど異物の排除は人間の、いや生物の本能であるに違いない。異物の定義や範囲は生物それぞれの生活様式により異なるものの、その本能があるからこそ個もコロニーも守られ、その生物の存在が確保されるのだ。だが、だからといって本能にまかせるのは、人…

#1146

Perfection does not mean excellence.

#1145

確かに世の中は結果論で動いている。だからこそ過程を重んじようという意見も出てくるわけだ。もとから過程重視で動いているなら、そんな意見を提示する必要もないわけだからね。同様に、強いてこうしようという意見があるものは凡そその反対側にあるものが…

#1144

知ることに素直な者が心地よい。既存の分類フォルダに新たな知識を投げ込むのではなく、新たな知識に合わせて新たなフォルダを作成するという素直さ。あるいはそれは、まだ知ること自体への余裕がある者の特権なのかもしれないが、しかしそうして知をそのま…

#1143

賢者とは、ひとつの事案につき必ずふた通り以上の可能性を見出し、状況に応じて最も相応しい方法を選び、それが思わしくなかった時には躊躇せず代替案へ移行することのできる者のことである。時として賢者は変節漢の誹りを受けることもあるが、それは賢者の…

#1142

まあだいたい失敗ってのはいつもその辺に転がっていて、踏まないで歩けたらその方がすごいってもんだからね。いや、だからって失敗していいってわけじゃあない、それはもちろんなんだが、失敗したからってあんまり気にしても仕方がないってことなんだよ。そ…

#1141

迎え火を焚きながら思う、ひとはやはり弱いものなのだと。自身への罰を少しずつかたちへすり替えて排出しなければ存在できないものなのだと。脆い器に巨大な思考能力を収めてしまったゆえのひずみは、日々に身心を蝕む。それへの対処は排出しかない。ひとは…

#1140

道具というものは使うためにつくられたものなのだから、少なくとも使えるうちは使い続けるのがよい。それが日進月歩の技術の途上にではなく、すでに安定した技術の上にある道具なら、なおさらだ。そういう道具を使い切らない者は、どんな道具も使いこなせな…

#1139

愚かであるか賢くあるか、行動するかしないかの四つの条件を組み合わせると、行動する愚者・しない愚者、行動する賢者・しない賢者という四種の人間を設定できる。この四種の中で、行動する賢者がおそらく最も意義ある存在だ。次いで行動しない愚者、行動す…

#1138

エレキングは白い方が美しいと思うの。確かにセブンと対決してる時は黄色みを帯びてるけど、最初に湖から出てくる時は白いでしょ? あの方が美しいと思うの。エレキングは白。これはもう考える余地のないことだと思うの……。

待つ者たち

「議長」 観測員のひとりが沈痛な声を発した。 「探査員5753号の存在反応が消えました」 「そうか……。これで残りは何名になる?」 「まだ二千百名弱が活動中ですが、彼らからは好適生物発見の報せは入っていません」 「最悪の場合、全員が空振りに終わる可能…

#1137

おいおい、まだ天の配剤とか運命の導きとかを信じているんじゃないだろうね? あれは信じるもんじゃないぜ。あきらめて受け入れるもんだ。

#1136

それでも生きてるってのは、きっとなにか事情があるんだよ。その事情がなんだかわかるまで、もうちょっと生きてみよう。(かどいようへい)(←これはホントまじホント)

#1135

熊には熊の乳酸菌。 (蒼井優が初めてのロシア旅行でドモジェドヴォ国際空港に降り立った時のひとこと) (いやいやいってないいってない)

#1134

精霊は最初に来た者にはなにも与えなかった。二番めに来た者に種を与えた。三番めの者に馬を与えた。精霊はそうすればひとは等しくなれると考えたし、ひとには等しくあることが必要だとも考えたからだ。(ネイティブアメリカンの言い伝え)(←もう全然うそ)

#1133

嫌う者が嫌われ者をつくる。(イギリスの古い諺)(←やっぱうそ)

#1132

料理なら食べてみろ、人間なら信じてみろ。(中国の古い諺)(←うそ)

#1131

確かに人間に失望したとは申しましたとも。ですが人間が嫌いだとはひとことも申しておりませんよ。誤解なさいませんように。