かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

#3163

何事も余力を確保して向かうのがよい。もちろん余力の確保にも余力がある状態で向かわなければならない。むしろ余力の確保にこそ最も余力が必要となる。

#3162

確認が必要な関係はそこらにいくらでもある関係だからそこらにいくらでもある対応をしておけばよいよ。

#3161

幸福になれるのは自分を信じられる者だけだ。

#3160

ことばは本質的に不安定であって、もし不安定を排除したらそれは数式になる。

#3159

眠っている間の夢が充実し始めたら要注意だ、起きている間の夢が不足している可能性がある。

#3158

肯定はしばしば困難を伴い、容認は度量も必要とするが、否定は誰にでもできる。

#3157

許されたくて詫びるうちはまだこどもだよ。罪の意味がわかっていない。

#3156

あきらめることができるのは望んだ者・動いた者だけだ。望みも動きもしなかった者にできることはひとつもない。

#3155

敗北を認められないことは敗北という事実以上に当人を幸福から遠ざける。

#3154

できないことは引き受けないのが正解だが、難しいのはそれができるかどうかの判断ができるかどうかの見極めをできるかどうかというところだな。

#3153

どんな人間でも矛盾を抱えて生きているもんだよ。その負荷に耐えられなくなるのは、抱える矛盾の量が人間の器を越えるからだ。矛盾を減らすか人間をやめるかしか、対策はないな。

#3152

再建は、整ったなにかを望む者だけがなし得るゼロからの建設よりも困難な大事業だ。その望みをもたない者には、再建はもちろ建設だってできやしない。

#3151

恐れるものがあるうちは大丈夫だ。ちゃんと人間として生きてゆける。

#3150

個人は学ぶが集団は学ばない。まして当事者個人が学んでいなかったなら、集団に変化の機会があるわけもないではないか。

#3149

個人は学ぶが集団は学ばない。人間のコミュニケーションが機能不全であり完全な遂行などあり得ないことは、ただその事実だけで充分にわかるではないか。

#3148

どうあれ理由が必要になってきたら対象とはもうとっくに離れてるってことだ。だが、離れることが悪いことってわけでもない、だからそんなに気にするな。

#3147

注力は大切だが、惰力もまた大切だし、脱力はしばしば同等以上に大切だ。

#3146

理由を欲しがる人間は凡そ理由を理解する能力を欠いた人間である。

#3145

自分からは見えるので向こうからも見えるだろうと思うのは愚かなことで、逆に向こうから見られていても自分からは向こうが見えず、向けられる視線にすら気づいていないこともある。その視線と自分の視線が重なるのは偶さかの運があってのことで、たいがいの…

#3144

正義を遂行するってのは正義に責任を預けて行動するってことじゃない。その正義に、自分自身の存在意義を重ねるってことだ。その時、自分という要素はきれいさっぱり処分される。それでかまわないという奴だけが正義を遂行しろ。

#3143

悔いることができるのは生きているって証だ。つまり次があり得るってことだ。

#3142

珠は磨き続けなければ輝きを維持できないし、さりとて磨き続ければ次第にへり小さくなるのがものの理というやつだ。いずれどこかで輝きをあきらめるか、大きさをあきらめるしかなくなるものさ。

#3141

仲間との繋がりが磐石だなどと思うから怪我をする。自分の仲間への信頼が磐石だと思えばよい。信頼をするのが自分である以上、もし期待に反する結果が出来しても、それは信頼し期待した自分の責であって仲間に瑕疵はない。その責を負う覚悟がないのなら、そ…

#3140

怖いもの知らずによいところがあるとしたら、本当に危険な目に遭えばまず戻ってはこられないから、後悔だけはしないで済むってところだな。

#3139

道具は古びて使いにくくなったら買い換えろ。古びて使いにくくなったり、あるいは使えなくなっても買い換えられないとしたら、それはもう道具じゃない。愛玩の品だ。自分の中でのそれの置き位置を変えて、そしてまた別の新しい道具を買え。

#3138

それを語りたくなるのは大概それに躓いている時だ。

#3137

信じた過去を嘆くのは構わないが、そのせいで信じなくなる未来を選ばないよう、常に自分に気をつけることが重要だ。

#3136

外敵に備える方法は内部の想像力に依存して成立するから、常に外敵の行動は予想外のかたちとなる。このずれを解消する方法は現時点において存在しない。

#3135

動けば動いたなりの報酬があるし、動かなければ動かないなりの収穫がある。つまり、どういう状態にあってもなんらかの結果は得られるのであり、それに気づける才の有無が過ごしてきた時間の価値を左右する。

#3134

「信じられない」ということばを意訳すれば『これまでの経験から想定し得る状態ではない』ということになるので、「信じられない」を連発することは『これまでろくな経験をしてこなかったか、それらの経験を記憶したり吟味する能力に欠けるのだな』と判断さ…