かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#363

 物事には旬というものがある。たとえば自己の存在意義について悩むのは、やはり十代半ばから後半にかけてぐらいが本人にとっては一番収まりがよいし、傍から見ていても美しいものだ。その時期を外すと本人は本気で苦しまなくてはならず、傍観者も息苦しくなってしまう。だが、ならばすべてが旬に収まればよいのかというとそうでもなく、むしろ旬を外した場合の方が収穫が大きくなりがちだったりするのが困ったところだ。(−3)