#74
社会のルールってのは、要するに「お互い能のない人間同士、ここはひとつ我欲は控えめにして円満にやってゆきましょうよ」っていう妥協の集積なんであって、論理的に煮詰めてゆくとまずたいがい確固たる根拠が見つからないものだ。その上、ものすごーく能のある人間がひとりでも登場したりすると、まったく通用しなくなる。人権なんてのは社会のルールの最たるものなので、人間が集まって生きてゆくには不可欠であるにもかかわらず、やっぱりものすごーく能のある人間が登場すると機能しなくなる。だからこそそれは聖域として扱われているわけで、ゆえに人権ということばの下に多くの人間が半ば盲目になるのは、自衛行動として正しいのだ。うざいけど。