かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#109

 抱きしめた腕の中にあるモノが命を備えているということ。それに初めて感動したのはいつのことだったろう。繰り返しそれを経験してきて今、改めてその感動を日々味わっている。自分がなんと単純で、また学習することのない生物(あるいは記憶する能力が薄弱な生物)であるかを、日々確認している。そしてそれは、思いがけず幸福なことだったりする。