かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#290

 自分のための料理はてきとーで、どうかすると半月前の冷凍ご飯にバーゲンセールのウインナーソーセージを二本ボイルして添えてオシマイ、なんてこともある。だがひとのために作るとなると気合いが違うね。食事の三時間前から厨房に立ち、冷し中華ひと皿を作るためにスープを乾燥帆立貝柱から煮出したりするわけだ。自分の場合、すべてにおいてそういう態度が採用される。オモチャのテッポウのカスタムも、それを見て感心してくれる誰かが具体的に想像できないと取りかかれない。当然、仕事だってそうだ。読者が想定できない文字は書けない。このブログだってそうだよ。今ここを見てくれているあなたのために書いている。ここに書かれるすべては、あなたのためのものなのだ。まあ内容にはえらく皮肉なものが多いが、それはあなたのことを書いているわけではなく、誰かに対してその内容を語る姿をあなたに見てもらっているという設定でよろしくって感じだね。