さまざまな動物の生活様式は常に人間にとって示唆的である。たとえば肉食獣の狩りの方法にしても、チーターのように一瞬で自身の全力を発揮し成果を得るタイプ、ライオンのようにグループワークで成果を得るタイプ、トラのように基本的にはソロワークながらじっくりと機会をうかがって成果を得るタイプなどがあり、それらは人間の行動のスタイルに必ず当てはまるなにかを備えている。つまり人間には人間オリジナルといえるなにかはまずなく、自然界のどこかしらにすでにあることを繰り返しているだけなのだ。唯一の例外は深くじっくり考えることだと思っていたが、どうやらこれもカラスが会得済みらしい。