かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#491

 いずれ子は親を越えるものであって、それは多くの場合子の成長と親の老化がどこかで交差するからだが、子から見てそれが親への失望というかたちで訪れるのは、あまり好ましいことではない。越えたことで達成感を得られるうちに越えさせるのは親の務めなのではなかろうか。そしてできることなら、力量において越えられても、器において親としての威厳を維持することが、困難ではあるが望まれることなのではなかろうか。