かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#615

 旧年中の話なんだが、ドトールでコーヒー味わっていたら向こうの席の二十代とおぼしきリーマン&OL集団が大声でご機嫌にカンバセイションを楽しんでおり、「えーと初夢のいいやつってどんなんだっけ?」「わかんねえ」「なんかウサイン・ボルト三連覇とか、そんなリズムってゆうかノリだったような」「あーそれでいいや、ボルトが走ってたら桶って感じでいいよ」と真顔でやりとりしていた。周囲の客たちの“えっ!?”という表情はおもしろかったが、それよりも彼らへのいいようのない嫉妬に心が焦げた。