かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#667

 自身の欲望の限界を知ればひとは自ずと質素になる。各々がその質素へ到達すれば、世界は実に適正な規模で営まれるだろう。ただし各自が限界を知るためには、それぞれが限界を大幅に越えた蕩尽を経験しなければならない。その蕩尽の総量は、世界がいくつあっても足りない規模になるだろう。