誰にだって親は必ずいる。である以上は誰だってこどもだ。何歳であろうと、たとえ親がすでに逝去していても、こどもはこどもだ。で、誰が戦士だって? 誰が義勇軍だって? どの親が自分の子を、誰を相手にするのであれひとごろしにして喜ぶものかね? 親として子を守るために征くんだって? 自分の命が他者の命で担保されたという債務を、どの親が子に負わせて平然としていられるものかね? そんなものを背負わされて、こどもは喜ぶのかね? 威勢がいいのはけっこうだが、その辺のことも考えずに吠えるだけなら犬にも劣るぜ。ってな、犬に失礼だな。犬、ごめん。