勘のよさと頭のよさは分けて観るべきものだ。勘のよさは当人の素質だけでも成立し得るが、頭のよさには素質に加えて扱える情報の質と量が必要になる。つまり、勘がよく情報を多くもち情報とのつきあい方が巧みな者を頭のよい者という。一方、勘はよくないが情報の量には秀でた者もいて、こういうタイプが一番扱いづらい。つまり“物知りなバカ”というやつで、連中はなまじ自身の情報量に自負をもっているものだから解釈や活用の拙さに気づかず、それを指摘しても容れることがない。そういうタイプへの一番の対処法は、敬して遠ざく、だ。