かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#1621

 醜いものは醜いと、恐ろしいものは恐ろしいと、認めなければいけない。事実を糊塗し価値観を歪めて「ソレハウツクシイ」「ソレハオソロシクナイ」と言うのではなく、醜い・恐ろしいと認めた上で、なおそれを愛そうと、許そうと心を砕くべきだ。その行動にこそ、醜くする者、恐ろしさを振り撒こうとする者を否定する力が宿る。もう一度いう。価値観を曲げて歪んだ現状を追認することに意味はない。現状の歪みを歪みのまま敢えて受け容れることが重要だ。なぜならそれは、歪みそのものを道具の座から引きずりおろすことだからである。