もう何度も書いた気はするんだが――頭が悪い者というのは、自身の頭の悪さを認識できない者のことをいう。当然ながら他者の賢さを認識することもできない。時おり口では「バカな自分にはわからないけれども」と言うものの、本当にわからないと思ってはいないし、わかっていないのは相手の方だと思っている。だからいつまでも自身の頭の悪さに気づかないままで、当人にはそれでなんら問題はないのだろうが、周囲はみな困っている。周囲を困らせていると理解できない、それもまた頭の悪さゆえなので、正直これへの対処法はないといってよい。頭が悪いというのは、そういうものなのだ。