かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#1809

 進化とは変わってゆくことであって、そこに人間の「進んだ」「退いた」という価値観は本来無用だ。たとえば穴居生活の長さから光に対する感受性が縮小する方向に向かったら、それもやはり進化なのだ。これを表現するなら「視覚が退化した」ではなく「視覚が失われる方向へ進化した」というのが正しい。同様に“人間の成長”というものも、さまざまな方向性をもつはずだ。ひとのさまざまな変化を、基本的にはすべて成長とみるように心がけていたい。