かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#2504

 なにかを否定することは、大概まず自分自身の中にその要素があって、それを他者へ投影し否定することで婉曲的に自身を否定あるいは罰することだ。つまり自身が認定した自身の罪を他者に償わせようという試みなのである。しかしそれで自身が罪と認める状態から脱せるかといえば当然のごとく否であるので、否定者は時をおくことなく幾度も同様のことを試み続けなければならない。そんなの自分の内側だけでやってくれ、迷惑だから。