2011-01-01から1年間の記事一覧
自分が独りだと思う傲慢と、自分が独りじゃないと思う傲慢。どちらも傲慢であることにかわりはないのだから、居心地のいい方を選べばいいんだよ。
理由を添えて納得させることは難しいことじゃない。唯一、理由が必要である理由を自分に対して納得させることだけが難しい。
別に正解が欲しいわけじゃない。解に至る道筋を楽しんでいるだけだ。辿り着いた先が不正解であってもかまわない。そこに至る道筋さえ楽しめればね。
幸福になるということは、欲望を叶えるということだ。けれど、大きな欲望を叶えれば大きな幸福が得られるかというと、必ずしもそうではないところが難しい。さらに欲望の中には、欲望を叶えたくないという欲望もあったりする。幸福を一元論で語れないのは、…
知れば知るほど賢さを失う。
ひとは、ひとりずつ全員が王なのさ。その王が王国をもっているかどうかは定かじゃないがね。
思考力がオーバースペックでフィジカルな素質があまりにも足らない。時速数百kmで駆け巡ったり、空を飛び回ったあげく引力圏を離脱しちゃったりする機械は、その落差を埋めようとするあがきの具現だ。良し悪しを論じるべき問題じゃあない。その事実をどう納…
自分を罰することができるのは、自分だけだ。自分を赦すことができるのもまた、自分だけだ。誰かの手助けが必要になる場合も、もちろん多いんだけどね。
極論が好きなのは、それがさまざまな無駄を削ぎ落とした先にあるものだからだ。yes か no、そのギリギリまでにシェイプアップした姿は、小気味よいものだとは思わないか? でも、それがそのまま結論になるってわけじゃない。結論は、もう一度少々の皮と肉を…
おまえ何者だ、と問われた時には『痴れ者です』と答えることにしている。何様のつもりだ、と言われたら『お互いさま』あるいは『オレ様』。これで事態が丸くおさまったことはないが、かといってそんな問いを受ける時にはたいがい事態は丸くおさまらないとこ…
人生の目標と生きること自体の目的はたいがい異なっているし、それらの間にはなんの関係もない。それらが異なっていて無関係であるからこそ、ひとは長生きできる。 ところが、たまに両者が同じってことがある。それが達成されちゃった場合、あとの時間はどう…
以前から知人の間でしばしば話題になる、テレ東『午後のロードショー』。 基本的にはすでにTV公開も終わってしばらく経った映画、ということは制作から確実に二年は過ぎた映画に、二時間にもわたる時間を供するという、大変に豪気な枠です。 じゃあヤル気ナ…
別に未来を信じているわけじゃない。疑う必要を感じないだけだ。というより、疑うことに意味があるとは思えなくなっただけのことだ。
基本的にはオポチュニスト。それがぐるぐる回って、なぜか表現形質はペシミスト。珍しいことじゃないよ。日本にいる自称サディストの多分八割ぐらいは、根がマゾヒストなんだ。本当だよ。
互いに舐めあって生きるのも悪くはない。そうだろう?
世間は奇妙な変換装置だ。時間が金に変わり、金が食い物に変わり、食い物はこれまたいろいろ違うものに変わる。そこに等価交換のルールは存在し得ない。本来つながりようもないものが、次々とつながっては姿を変えてゆくだけなんだ。形而下的にも、形而上的…
得意分野には気をつけろ。得意だと思っている分だけ、傲慢になる。すぐそばにある落とし穴さえ見えなくなる。それに、よく考えろ、上には上がいる。もっとずっと得意な誰かが、間違いなく存在する。得意だと思っている間は、そのことにすら気づけない。だか…
倒れたら起きあがればいい。起きあがるのが難しかったら、そのまま寝転がっていてもいい。起きあがればまた前へ進めるだろうし、寝転がっていれば普段は見えないものが見えるだろう。肝心なのは、倒れたままくたばらないってことだ。それだけだ。
自立と自律は、字ヅラが違うだけのものじゃない。まるっきり違う意味を備えているんだ。そして、自立はとことん役立たずだが、自律はこれ以上はないぐらいに役に立つし、必要なものでもある。
不幸というものは、幸福への動機としてではなく、幸福を得る資格として存在している。
青いケツ、黄色いクチバシ、赤い旗。
いわゆる即興というのは、むしろ練習の賜物。とことん練習した末に体に染みついた所作が、本人の冷静な意識の制御下で澱みなく次々と繰り出されるのが、いわゆる即興なんだ。じゃあ本当に本当の即興ってものはないのか? いや、ある。それは、決まったことを…
乳より父を求めるようになったら、それは赤子ではなく少年だ。そして父より乳を求めるようになれば、青年に昇格する。次に父を求めるのは、自身がなるべきものと認識した時、自分の内側に向けてだ。さらに乳を求めるようになる時、初めて深遠なるなにかが目…
削れば名言になる。Boys, be ambitious は、そのあとの『like this oldman』を削られたから名言になった。悪妻をもてば哲学者になれるっていうのは、前段に『若者はみな結婚しなさい。もし伴侶に良妻をもてば、幸福者になれるだろう。一方もし伴侶に』っての…
システムは個を必要としない。というよりも、個が必要になるように組み立てられていたら、それはシステムとは呼べないんだ。要素の交代・代入を基本事項として設定していないものは、システムとは呼べないのさ。そこに個に対する報酬を求める方が、そもそも…
寝食を忘れられるのは多分、幸福の証拠。奪われるのは多分、最も不幸なことのひとつ。現象は同じなのに原因で価値が180度変わるってわけだ。そしてそんなことは多分、無数にある。というより、そんなことどもの集積が多分、人間の認識する世界ってものを構築…
磐石の平安はすぐ目の前にある。いつでもだ。でも磐石の平安より楽しいものがあるから、そっちへは手を出さないんだ。いや自分だけの話じゃない、みんなそうなんだよ。もちろんキミもだ。
自分がコレクター肌でよかったと思うよ。コレクターは集めればある程度のよろこびを得られるからね。それ以外の方法でなければよろこびを得られないなにものかだったらと思うと、ゾッとする。
無知の知より無恥の恥よりむちむち。さらにいえば、むちむちよりもむっちむち。
世界は広大だ。だがそう思うのは自分だ。だから自分が感じ取っている世界の広大さは、自分の中に収まる程度の広大さでしかないんだよ。それはでかいと思うかい? それとも小さいと思うかい?