#2364

　肉を食う獣が空腹の時にしか狩りをおこなわないのは、それが常に命懸けの作業であって、時には自分が狩られる可能性もあることをよく理解しているからだ。つまり彼らは、自身の牙や爪がしばしば役に立たないことを知っている。それを知らず、牙や爪があれば対処できると思っている者が、往々にして無駄な行動を起こしては狩られる。狩りを遠ざけ得るのは、ただ満腹だけなのだ。