#126
努力が報われないと嘆く人々の中には、けっこうな割合で努力すべき方向をそもそも間違ってしまっている例がある。それはたとえていえば、42.195kmを走り終えたあと、自身の迂闊に起因するコースアウトで失格を宣告されながら、コースマーシャルにいちゃもんをつけているようなものであって、恥ずかしいこと甚だしい。中には自分で勝手にコースを作って走っちゃった上でオフィシャルに「訴えるぞお」と喚いているような例もあり、こうなるともはやまともではない。だがそういう人々にコースアウトのことを説明しても理解すらしてくれない場合が多い。そりゃそうだ、理解できるなら最初からコースアウトなんぞしないのだ。