かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#160

 オレが小学校の一年生ぐらいの頃、小学館の学習雑誌に、読者の発明品(アイディアだけで可、実現の可能性はわりと問わない)を募集するコーナーがあってね。そのコーナーは、投稿作を紹介したあと人気マンガのキャラがその発明品を批評する、ってスタイルになってたんだ。でもなにしろ小学校の一年生ぐらいの頃のことだから、批評スペースの見出しには、ひらがなで「ひひょう」って書いてあってさ。で、当時のオレはそもそも批評ってことばを知らなかったもんだから、その「ひひょう」ってのは、「どひゃあ」「うひょう」みたいな驚きのオノマトペだと思ってたんだよ。あんまりいいアイディアが届くもんだから、毎度びっくりして、「ひひょう!」と声をあげてるんだと思ってた。情けない話だが、実話なんだ。