かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#236

 正しい考え方というものは、九割以上の素直さとわずかなヒネクレあるいは疑義で構築される。九割以上の順接とわずかな逆接や転換といってもいい。つまり考えを進める時は、ほとんどの場面で「AだからB」「BだからC」というかたちを選び、ごくたまに「しかし」や「なぜ」を挟むということだ。考えベタな人は、しばしばそのバランスが悪い。すべて順接になってしまっておもしろみもなにもなかったり(こういう例がいわゆる『バカの考え休むに似たり』になる)、意表を突こうとしてか逆接だらけになってとっちらかったりひたすら後ろ向きになったり(これは『下手の横好き』に近い)してしまうのだ。考え事が行き詰まったら、自分の考えの進め方のバランスを見なおしてみるといい。大概は順接と逆接・転換の比率が悪くなっている。