かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#2281

「吾(われ)唯足るを知る」というのは自分の器や限界を知ることではなく、自分以外の存在の大きさを知ることだ。そして自分以外の存在とは人間に限るものではなく、動物はもちろん無機物も含まれる。つまりそれは実は森羅万象に対して相応の知見をもつことであり、なのになぜ唯知るといういいようになるかといえば、足るという結論の大きさに比べればその材料になった知見などどうということもないということだ。それほどに足るという認識は大きなものなのだ、人間という生物にとっては。