かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

【今日メシ 20160527】

◆朝 パン90g/バター/ジャム/卵とインゲンのソテー/果物(解凍マンゴー)/牛乳200ml/お茶

 ジャムはカセイ食品製、いちごミックス。カセイ食品、一般販売もしているのだろうか。際だった個性はないが、ゆえにこその親しみやすさ、万能性がある。パンはいわゆる食パン、八枚切りほどの薄さで二枚。パック詰めされたものをそのまま加温したものか、暖かくてしっとり。トーストとは違うふわふわした食感が妙に新鮮。卵とインゲンのソテー、出汁の風味を感じる。卵に溶いたか? 油の感じはなく、湯通したインゲンと出汁を溶いた卵をテフロンのフライパンで合わせたような雰囲気。

◆昼 米飯150g/マーボー豆腐/焼き餃子三個/胡瓜とワカメの酢の物/リンゴゼリー/パック餃子のたれ/お茶

 キター!! 的点心。といっても麻婆豆腐の辛みや餃子のニンニク・ニラの風味はかなり抑えられている。餃子のたれは東京のいし本食品株式会社製、酸味が立ち辛みはこれも抑えられた印象。麻婆餡は鶏。豆腐は大きく切られ、そのせいもあって豆乳の味が強く感じられる。よいバランス。主菜の重みを酢の物がうまく中和する。町の定食屋で食べたら油のげっぷが出そうなメニューだが、あと口さっぱり。そもそもの味つけに加え、酢の物の仕事か。リンゴゼリーはタカナシ製。安定の味。

◆夜 米飯150g/香り焼魚80g 鰆/炒り鶏/青菜とシメジ醤油和え/梅干し/お茶

 鰆は肉が厚くふっくらとしていて、スーパーの安売りものとは別格(貧しいからね俺ね)。パサつきもなく、鱗もていねいに落とされていて、魚の旨味を皮ごと堪能。炒り鶏、実際に炒ってから煮染めたのかどうか? 鶏・大根・ニンジン・椎茸の炊き合わせといった方がいいのかもしれない。野菜の火の通り加減は炒り鶏とは思えない。大根の柔らかさと甘み、ニンジンの甘みともに素晴らしい。椎茸は厚肉で弾力も強く生と思ったが、味わいは干し椎茸に近い濃さ。どっちなんだろう? 盛りつけも鮮やかで、エンドウ(スナップエンドウ?)の緑色がひと際美しかった。青菜はほうれん草、茸はシメジとはあるがぶなしめじ。つまりはお浸し。鰆−煮物−ご飯の三角軌道の節目に挟んで口をリセットするのに好適。梅干し……嗚呼梅干し。我が生涯の仇敵。しかし今日は食う。食うことが提供者に対する礼儀と心得る。酸味がさほどキツくなく助かった。鰹風味を感じたのは気のせいか。お茶で口を濯ぐと甘みが残る。
 一連の院食シリーズの締めを飾るにふさわしい、ていねいな味わい。ありがとう、ごちそうさまでした。