かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#103

 世の中に、親心に勝る狂気はないんじゃないか。今春生まれた長子に向ける自分の愛情のだだ漏れっぷりに、心からそう思う。なにしろ親心が溢れまくったあげく、「たとえどんな子であっても、子というものには横死してほしくないものだ。自分の子でなくとも、その生は大切なものであり、永らえるべきものなのだ。そして人間は誰もみな誰かの子だ。齢を取ろうと親が亡くなろうと、誰かの子として生まれたことは間違いないのだから。従って人間は、たとえどんな人間であってもすべて永らえるべき存在なのだ」とか考え始めてるんだから。これはもう狂気以外のなにものでもないんじゃないか? だってオレはそもそもに、死刑廃止反対論者なんだぞ。