かどいの『I'm in Rock!-Ⅱ』

ある文筆業者(分泌業者ではない)の生存証明。基本的に毎日更新。

#300

 そもそも美的感覚なんてものは感覚としては奇形に類するものであって、そんなものに囚われていたらどう考えたっていつかは生き物として大失敗するに違いないのだ。しかし同時に人間という存在としては美的感覚の欠如は実に淋しいことであって、それ自体が人間として大失敗なのである。どうもその辺に人間という生き物の異様が集約されている気がしてならない。