ハード(ウェア)ボイルド
http://rocketnews24.com/2014/01/23/406890/
>【速報】スーパーファミコンの新作ソフトが14年ぶりに発売! 一度は発売中止になった幻のタイトル『ナイトメア・バスターズ』
驚いた。感動した。買う気はないが。
いや実はつい先日、知人のブログに「ブラウン管TVにファミコン繋げてウィズIやりてえ」とかコメント書いたばっかだったんだよね。
軽く「エミュれば?」と返されたわけだが、敢えて、ね。敢えて古いハード一式と古いソフトでやるってとこに味わいがあるというか、趣があるというか。そんな気分だったんだよね。枯淡の境地。
……と思ってたら。
枯淡どころじゃねえじゃんか。
リアルタイムで当時を実行するツワモノがいたよ。
いやぁやっぱめりけんにはかなわねえ。戦争にも負けるわけだ。(って何年前の常套句だこれは)
ゲームハードはどんどん進化して、今や1960年代の軍事用コンピュータを遥かに上回る性能を載せたマシンが当たり前のように売られ、小学生がそれで遊んでいる。
でもね、別に天邪鬼を気取るわけじゃあないが、正直なとこセガサターンとか初代プレイステーションぐらいのスペックで、充分にゲームはできると思うんだ。
だいたいさ、PSのワーキングラムって2Mなんだよね確か。ファミコンのDQ3がまるごと入る容量なんだよ、これは。FCのDQ3をリアルタイムでプレイしたひとなら、あの世界の広大と豊穣はよく知っているはず。もちろんサウンドやグラフィックは貧弱で、だからその辺を強化していけば同じ内容でも全体の容量は何十倍にもなるだろう。でも、別に音やグラフィックに世界を感じたわけじゃあないんだ。感動を覚えたわけじゃあないんだ。
まあアクション系とかシューティング系とかだったら、スペックは高い方がいいんだろうけどさ。だからって、簡単にソフトが開発できなくなるぐらいのスペックを誇られてもなあ。確かに高スペックマシンなら、よりユーザーフレンドリーな操作系統も実現できる。プレイヤーがちまちまドット合わせして自機を安地に潜らせるみたいなことをしなくてもいいシューティングって、それはそれで楽しいんだけどさ。
別に今さら、「ゲームはシステムだ!」なんてことを主張したいわけじゃない。
ただ、SFCでも充分遊べるよね、いいゲームもあったしね……とはいいたい。
いや、FCでさえ楽しいゲームはあったよ。うん。
ハードのスペックと、それが楽しいかどうかはまた別だってこと。
麻雀だって将棋だって、ハードのスペック(=牌が象牙だとか駒が柘植だとか)に因らずおもしろいわけだからさ。ん。これでは唯システム論になっちゃうか。んー。たとえが悪いな。
まあとにかく、どんなハードであれ楽しいゲームはあって、それはけっこう古びないものだったりするわけで、でもハードがどんどん古くなっちゃうと遊べなくなっちゃったりする、それはもったいないなあと思うんだ。
エミュレーションはそれに対するひとつの対策ではあるけれども、当時を知る者としては、やっぱ当時のスタイルで遊びたいって感じがするんだよね。
そこへ、新ソフト登場! でしょ。
やっぱ(買うや否やは別にしても)嬉しいっていうか、ドキドキしちゃうんだな。
うん。今、気づいた。
これはすごくスタイリッシュなことなんだ。
古いハードで古いゲームを遊ぶ。
それはきっと、スタイリッシュな行為なんだよ。
ハードボイルドと同じくらい、スタイリッシュなんだ。
そんなわけで俺、明日の夜はとりあえずFCでwizもしくはSFCでマリオワールドやる所存。こんなこともあろうかと、ハードもソフトもすぐ出せるようにしてあるんだ。
やっちゃうぜ。