魔女・美弥 闇狩り【#1 女教師肛姦罠】-05
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(承前)
真琴は動くことも忘れて、麻美の胎内の感触を貪っていた。
麻美もまた腰ひとつ動かしてはいない。だがその肉は、せわしなく動いている。
さっき指先で確かめた蠢動と蠕動。それがより強くなり、真琴を嫐っていた。
「あ、んっ……。やっぱり、いい。すごく、感じる。届いてる感じ……」
麻美があの声で言う。いや、もはや麻美の声は、耳を通ってはいないようにさえ、真琴には、思えた。
心に直接、送り込まれている。
麻美の意識が、真琴の意識を凌辱している。
自分が麻美に、いいように操られている……
(くそっ)
突然なにか激しい衝動が、真琴の奥に生まれた。
その衝動にまかせて、真琴は激しく腰を前後させ始めた。
「あ、あ、あっ! そう、そうよ、そう! それでいいの、それがいいの……もっと強くして、もっと激しくして……壊して!」
麻美が叫ぶ。その声に煽られ、ますます激しく真琴は腰を振り立てた。
壊して、と言った。
その通りのことを、自分はしているのだ。
真琴はひどく荒々しい気分になっていた。
真琴を迎え入れているこの一点から、麻美を壊す。奥から破壊する。中身をぐずぐずに潰してやる。
そんな気持ちに突き動かされるまま、真琴は、加減もせずに身体ごとの抽送を繰り返した。
ひと際激しく腰を振った時だ。
がぼん。
そんな湿った大きな音とともに、真琴は、麻美の胎内から吐き出されてしまった。
「あっ」
ふたりは同時に声をあげた。
とはいえ、その声の色には、それぞれの違いがあった。
真琴の声には驚きと悔恨の色があったが、麻美の声には違う含みがあった。
真琴は慌てて腰をすり寄せ、再びの進入を試みた。だが麻美は、軽く腰を捻ってそれを阻んだ。真琴は裏切られたように重い、わずかに恨みのこもった目で麻美を見た。
「違うの。そうじゃなくて」
真琴の心を読み取って、麻美が言う。
「簡単には、抜けないこと、しよう」
真琴は、え、という表情を見せた。
「簡単には抜けないどころか、動くこともできないような気持ちに、してあげる」
言うなり麻美は、身体を裏返した。
腹這いになり、四肢をついて身体をもちあげる。
犬の姿勢になり、麻美は真琴を振り返った。
「こっちで、するのよ」
麻美は手を伸ばし、指先で性器よりも上の一点を指し示した。
すでに半ば開き、むずむずと収縮を繰り返す薄茶色の小さな粘膜口が、真琴の目に飛び込んだ。
「ここなら、簡単には抜けないわ。……うぅん、抜かせては、あげない」
麻美は頬で身体を支え、両手で尻たぶを掴んで、割った。
左右に思い切り引かれて、麻美のその穴は横長に、簡単に一指が入りそうなまでに拡がっていた。
真琴は自分の下腹を見た。
陰毛にまで、白く濁った麻美の粘液が絡みついている。
陰茎の全体がぬらぬらと光って、心臓の鼓動に合わせて上下している。
その様子は、自分でもなにか禍々しいと思えるものを放っていた。
自分のものが特段に大きいとは思わない。けれども、これがあそこに入ってしまうものなのだろうか、という疑問……いや、不安があった。
普段は緊く閉じているはずの、あの小さな穴に。
その不安を打ち消すように、麻美が言った。
「大丈夫だから、そのまま入れて。本当に大丈夫……大丈夫、だから」
重ねて言われて、真琴は心を決めた。
膝で立ち上がり、麻美の腿の裏に自分の腿を押しつける。根元を握り、先端を、すでに割られている麻美の臀裂の底に擦りつける。毒々しい薄紫色に膨れ上がった亀頭を、その中央の口に当てる。
「そう……それでいいわ、そのまま、一気に……来て!」
言われると同時に真琴は、握っていた手を前へ押し出した。それは思っていたよりもずっと簡単に、括れまでが麻美の中へ呑み込まれた。けれど、それと同時に、さっきとは比べ物にならない強い締めつけが襲いかかってきた。
千切られる。
そんな感じだった。
入れた時の簡単さが嘘のような強烈な収縮に、真琴は恐怖さえ覚えた。
「そのまま……そのまま、少しずつ、奥まで……進めて。するのよ、すぐに!」
麻美が、肉の感触とは裏腹にクールな口調で命じる。
言われるまでもなかった。真琴はゆっくりと、けれど強く、腰を押し出した。
ぴりぴりと肉を破る感触。それを茎に逐一感じながら、真琴は少しずつ、麻美の奥へ自身を埋没させていった。
奥までが、狭い。
この女は、本当にこの狭いところから、日々の排泄を果たしているのだろうか。そんな疑念が頭をよぎるほど、そこは狭かった。
入り口と変わらないほどのきつさが、延々と深くまで続く。
これでは抜けないどころか、動くことさえままならない。
けれど、その感覚──逃げられない罠に堕ちたような感覚は、明らかにさっきの、迎え入れてくれる内臓の感触よりも甘美だった。
まさに自分が、『喰われる』獲物になってしまったような、そんな気持ちを覚えさせる、ひどく被虐的な感覚だった。
「入った、わね」
言いながら麻美が手を伸ばし、自分のそこに触れる。
その指先は粘膜の上を滑り、そこにめり込んだ真琴にも触れた。
指先が何度か、麻美自身の臀と真琴の下腹を往復する。
入っているという事実を、確認しているような仕種だった。
その間にも真琴は、麻美の奥の微妙な蠢動に揺さぶられていた。
細かく振動しているように思えた。
その振動が痺れになり、じんじんと真琴の器官を、いや腰全体までもを包む。想像したこともなかった快感が、繋がっている部分から全身へと拡がってゆく。
さっき知った膣の感触は、確かに絶妙なものだった。けれど麻美の肛腔は、それ以上のものをもっている。
身体の裡に注入された快感が肌から滲み出し、逆に外から覆ってゆく。
息苦しくなり、真琴はため息にも似た声を漏らした。
その声に満足したように、麻美が真琴に訊ねた。
「動ける?」
真琴は試してみて、無理だ、と答えた。
「そう……動けないのね。うふふふ」
ひどく低い、陰惨さすら感じられる笑い声だった。
真琴は戸惑った。
さっきまでの艶かしい女の声とは、全然違う。
いや、女の声ではある。だが、底知れない貪欲さが奥に秘められている声だ。
「もっと動けなくしてあげるね」
その低い声で、麻美が言った。
同時に真琴を噛みしめている麻美の排泄口が、強烈に絞りあげられた。
「う、あっ。痛い、痛いよ先生ッ……」
思わず漏れた真琴の悲鳴も聞こえないように、麻美の肉がいっそう強く絞まる。ただ絞りあげるだけでなく、脈打ち、爆ぜて真琴の肉を喰っている。
歯のない口で噛みつかれたら、こんな風なのだろうか……真琴はそんな奇妙な妄想を頭に浮かべた。
いや、確かに噛みつかれている。かじかじと、奥で本当に咀嚼されている。そこから、なにかが搾り取られている。生きたまま性器の先から消化され、吸い取られている。
刹那、激しい恐怖を、真琴は覚えた。
(続く)